2010平泉毛越寺浄土庭園・曲水の宴に戻る

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流觴曲水・・・

13:32・・・ここからは曲水の宴のハイライトの場面になります。

・・・流觴に続き、「一觴一詠」「御酒拝戴」と実際に歌をつくる場面となります。盃を乗せた羽觴が遣水に流されますと、水辺にいる歌人達がそれぞれ歌題にしたがって和歌を詠み、短冊にしたためますと童子より盃を受けてお菓子を頂戴致します。本日は主催僧と講師がそれぞれ羽觴を流し、・・「御酒拝戴」を行い、その都度童子が短冊を受けて参ります。・・・

蓮の葉の形をした器を流すのは二回ありました。画像記録の時刻で見ると、一回目は18分、二回目は12分ほどかかっています。ここでは一回目の様子にメインにして構成しましたが、場面によってはほとんど同じですので二回目の様子と併せて紹介いたします。

最初に流す蓮の葉の形の器。 今回気がついたのですが、最初に遣水に流される蓮の葉の形をした器(杯が乗っている)です。この器を流すのは二回行われ、流す方も違います。最初は主催僧が流し、二回目は講師の方が流します。

この画像は、最後に台の上に乗っている物を撮影しました。この時は、羽觴は置かれていませんでした。

ここでは一回目に行われた流觴曲水の様子を中心にまとめてみました。付き添いの僧侶に体を支えられて蓮の葉のを流すのは、本日の主催僧である千葉貫首です。

蓮の葉の器を流す 1・・・千葉貫首に器を渡します。 蓮の葉の器を流す 2・・・付き添いの僧侶が体を支えています。
一觴一詠 1 一觴一詠 2
一觴一詠 3 遣水の西側上流にいた童子が、羽觴を受け取りに進んできました。すごく緊張している様子が伝わってきます。担当の僧侶から杯の乗った羽觴を受け取り、そっと遣水の流れに置きます。

羽觴はゆっくりと流れて下流に行きますが、途中で引っかからないように童子が持つ笹竹で押してやります。その間に歌人は「歌題」を心に置いて和歌を詠み。手にした短冊に書き込みます。
一觴一詠 4 一觴一詠 5
笹竹で羽觴を操る童子達 1 羽觴には御酒が入った杯が乗っていますので、童子な流れてくる羽觴を手元に引き寄せ流れから取り上げます。

私の場所からは対岸の童子しか撮影できなかったので、流れてくる羽觴
を手元に引き寄せ取り上げるまでの様子を追ってみました。童子の真剣な眼差しに惹かれました。
笹竹で羽觴を操る童子達 2 笹竹で羽觴を操る童子達 3
笹竹で羽觴を操る童子達 4・・・手元に寄せようと必死です。真剣な表情に惹かれますね。 笹竹で羽觴を操る童子達 5・・・流れからそーっと取り上げます。

御酒拝戴 1・・・杯をそっと歌人に差し出すと御酒を頂きます。 流れから取り上げた羽觴(杯が乗っている)を歌人の前に持って行くと、歌人は杯を取り上げて杯を手にし御所を飲みます。
御酒拝戴 2・・・女性はお菓子でしょうか。 女性の歌人の場合は、御酒ではなくお菓子を頂くのでしょうか、ここら辺のことは良く分かりません。かなり遠くに座っている歌人ですから、はっきりとはしませんが・・。
短冊を受け取る童子 1 歌人の読んだ歌をしたためた短冊を、童子が両手で受け取ります。西側の歌人から受け取った短冊は、遣水の流れに架かる橋の上で対岸の童子に渡していました。

対岸の童子は六名の歌人がしたためた短冊を両手に持ち、ゆっくりと歩いて主催僧に手渡します。観衆の視線が集中しますので緊張しながら歩いていました。

説明を書きながら分からなくなりましたが、画面で見る限り歌を詠み短冊にしたためる場面が二回あります。一回目と二回目とでは歌が違うものと思われます。つまり、歌題にそって二首詠む事になります。
短冊を受け取る童子 2 短冊を貫首まで運びます 1・・・楽人の前を通ります。
短冊を貫首まで運びます 2・・・十二単女性の側を通ります。 短冊を千葉貫首に手渡します。


被講・・・

14:07・・・披講が始まりました。講師役が紹介され、近衛忠大さん(左側)と坊城俊在さん(右側)が並んで正面の席に移動します。お二人の装束は「衣冠」と言います。

手に短冊を持ち中央に座り(胡座姿)ます。
披講 1・・・紹介された講師役のお二人。
披講 2 披講 3
披講 4・・・詠んでいるのは坊城さんです。 ここでは中央の坊城さんが朗々とした口調で披講しますが、ほとんど素養のない私には難解でした。新年に行われる宮中歌会始そのものの雰囲気です。

独特の口調と言いますか、のんびりとした中に優雅な雰囲気を感じさせてくれます。披講される歌人は、その時はしっかり立って講師の方を向いていました。

六人の歌人の詠まれた和歌ですが、多分二回ぐらい繰り返して詠まれると思いました。時間にして20分程かかっていました。

思いつきで書きますが、詠まれた歌を何らかの方法で表示して頂ければ一般の方に分かります。無理な話とは思いますが・・。
披講 5・・・衣冠姿の歌人は青森市の加藤さん。 披講 6・・・歌人は盛岡市の三浦さん。
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