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「平泉−浄土思想に関する文化的景観」・・・ユネスコの世界遺産登録を目前にし、郷土岩手の誇りとして官民一体となって進められている平泉です。その中心景観の一つとして毛越寺があげられます。広い浄土庭園にあって、藤原文化遺跡を目のあたりにし、目をつぶると当時の様子が浮かんできます。私にとって毛越寺は、季節を問わず、いつ訪れても心が安まる場所になっています。 春の藤原まつりの時は舞楽殿の正面から撮影したのですが、舞台にある手すりが妨げになり足下が見えません。おまけに後半は雷雨になり、カメラも私も濡れてしまい良い画像がありません。二度目のあやめまつりの際は、正面右に場所をとり足下が見えるように高い位置から撮影しました。 延年という言葉は、遐齢延年と言う言葉から出ているわけですけれども、齢遠く年を延べる、いわゆる長寿・長生きの意味で御座います。昔の人々、特に中世の人々は、芸能というのは人の心を穏やかにし慰め、それが長寿に繋がることだと考えておりました。 その後、延年という言葉が法会の後に神仏に奉納する芸能の催しを指すようになります。この延年の催しは、平安から奈良、室町と長く古代中世におきまして行われた行事で御座いますけれども、現在はこのような行事を行うものが大変少なくなりました。 |
毛越寺本堂前にある舞楽殿です。この画像は春の藤原まつり(5月)の時のものですが、場所取りの関係で1時間半ほど前に行きました。すでにNHKのカメラの大型三脚が前列にあり、その脇に同年代のご夫婦がおりました。私は中央左の最後列に場所をとりました。と言うのは、NHKのカメラが撮影するときはカメラがかなり高い位置になるので、中央ではカメラが写るので・・・と言うことからでした。(その後いきさつがありまして、カメラは撤去されました。) |
舞を舞う舞台の四方には注連縄がはられ、それに12枚の切り紙が下げられています。これは雑華(ぞうか)と言う、神社での御幣束に相当するものです。
雑華(ぞうか)・・・この舞台に切り紙がかけられております。これはぞうか(雑華)と申しまして12種類御座います。正面に鳥居が御座います。菊の御紋も御座います。江戸時代は伊達藩に属しますので、伊達家の家紋なども御座います。そのほか茗荷とか下がり藤・・、これを巡らすと言うことはこの中を清めて結界を結んで堂を清めて、その中で法要をしたり延年の舞を奉納すると言うことで御座います。 |
「延年の舞」四番ですがまとめてみました。最初にお断りしますが、画像の背景が正面のものが春の藤原まつり、風景が見えているのはあやめまつりで撮影したものです。変則ですが、二回にわたって撮影したものを組み合わせてページを構成していることをご理解下さい。 |