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                >その2

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赤鳥居から出た場所でもみ合っていた男衆の一人が、蘇民袋を抱きかかえたまま参道下へ転がり落ちました。遙拝所建物の側ですからかなりの積雪がありました。

一瞬でしたが驚いた男衆です。しかし次の瞬間、一斉にその場所になだれ込みました。蘇民袋を抱いたまま横になっているようで、争奪戦は続き動きが止まりました。

5分ほどもみ合っていましたが、移動するめどが立ちましたので先回りをして一の鳥居まで向かいます。
遙拝所脇での争奪戦 1
遙拝所脇での争奪戦 2 遙拝所脇での争奪戦 3
遙拝所脇での争奪戦 4 遙拝所脇での争奪戦 5
遙拝所脇での争奪戦 6 遙拝所脇での争奪戦 7
一の鳥居に向かう争奪戦集団。 一の鳥居から遙拝所までの参道です。右端には宮司さんのお宅があります。押し合いながら、参道から外れる事無く真っ直ぐ進んできました。

前回は、宮司宅の庭に流れ込んだり、右側の田んぼに流れそこで終了したこともあります。
鳥居の下に雪が撒かれました。 一の鳥居の下は雪が溶けて水溜まりが出来ています。赤いタスキをした男性が、「ここでもめると大変だから雪を置くかあ・・」のかけ声で、道路脇から大量の雪が置かれました。

予想したとおり、一の鳥居を少し出たところでもみ合いが止まりました。様子を見ようにも場所的に困難でした。
一の鳥居下の争奪戦 1 一の鳥居下の争奪戦 2
待ちかまえる三名のラッパ手。 争奪戦終了は、花巻市消防団員ラッパ手による合図で終了します。三人のラッパ手が合図を待ちます。良く見たら女性消防士・ラッパ手が居たことには驚きました。

手前の女性ですが、高いアングルから撮影しようとアルミ脚立を出していました。上に登ったとたん、がたんと滑り落ちていました。

雪の上での脚立使用は、かなり気を遣っても滑りますので要注意です。かく言う私も、家で作業中にバランスを崩し転倒したことがあります。

左端におられる保存会会長から、試合終了の合図が送られました。三名のラッパ手により高らかに鳴り響き、山頂本殿前から始まった蘇民袋争奪戦が終了しました。時間にして1時間23分ほどですが、最後まで参加された男衆の皆さんご苦労さまでした。

ラッパ手の皆さんに拍手が送られましたが、側にいた方がこんなことを話していました。どうやら女性消防士の方のことです。「本当は??さんの方がうめぞー、だってよ、ブラバンにいたからよ・・」、なるほどなあと聞き入っていた私です。
終了を告げる委員長。
花巻市消防団ラッパ手 1 花巻市消防団ラッパ手 2・・・女性の方でした。
争奪戦の跡が残る男衆。 蘇民袋争奪戦とは言え、体のぶつかり合う肉弾戦です。当然ですが、あちこちに擦り傷や打撲の後があります。今年は雪が大変多かったので、斜面を下るときの怪我などは無いと思われます。
蘇民袋を手にする保存会実行委員長。(和田さん撮影による画像) 和田さんが撮影したナイスショットをお借りしました。保存会実行委員長が手にするのは、揉まれてくしゃくしゃになった蘇民袋です。

いつも思うのですが、多くの男衆に捉まれ、引っ張られる蘇民袋なのに裂けたりすることはないようです。麻で頑丈に作られた袋に驚きます。

私は撮影できませんでしたが、この場で取り主や準取り主に札が渡されています。
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