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    2011年金ヶ崎町・永岡蘇民祭・前夜祭

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葦大松明を先頭に正門前参道を登ってくる皆さん。
「おらが村の永岡蘇民祭」には前夜祭があり、功徳山観音寺にて「炎のまつり」が行われています。前回訪れたときは水かけ祭りと蘇民袋争奪戦だけの見学でしたが、今回は前夜祭に出かけてみました。午後6時からなので早めに家を出ましたが、現場の近くまで来て入り口が分かりません。明るいときならともかく、夜間の狭い道路は間違いますと転落します。やっとの思いで現場に着いた頃は、行列の灯りが近くまで来ていました

観音寺の近くはいつも通る場所なのですが、寺まで入るのは今回が初めてのことでした。駐車場も雪で狭い上に奥行きがありません。係の方がすでに来ておられましたので、行列の進む道をお聞きしました。「一番見栄えのあるのは、正門参道を登る時かな・・」とのことですが、現場に出て確認するには時間がありませんでした。

到着するまでの間、雪明かりの中を墓地まで登ってみましたが、雪に覆われた墓地とはいえ墓石が林立する中を少し歩きましたが、雰囲気がよろしくありません。なんと言ってもお寺の墓所なのです。暗い深夜の神社は、さほど雰囲気が悪くはなく厳粛な気持ちになるのでが、やはり夜の墓所は苦手でした。

戴いたポスター資料によると、「炎のまつり」、数百本の松明による雪明かり、荘厳なる護摩焚き法要・・・と書かれてあります。ここでは、行列のお山登りを追いかけて、歴代住職の墓参り、正門参道を登ってくる様子、本堂に入る前の境内での様子、そして、本堂での護摩焚き法要の様子を紹介いたします。もちろんですが、護摩焚き法要の撮影は許可されております。

松明が点火された東参道。 1月29日午後6時、JA岩手ふるさと元永岡支店を出発したお山登り行列は、松明を先頭にほら貝、太鼓を鳴らしてゆっくりと雪道を進んできます。

18:35 到着・・・

到着少し前に、東参道両側の松明に火が入りました。周囲は一面の雪であり参道がくっきりと浮かび上がります。先頭の軽トラックは小さなそりを引いていました。蘇民祭・奉納と書かれた角灯を手に、皆さんがやってきました。
お山登り到着 1 お山登り到着 2

東参道から墓地に登る前に、手にした松明の火から巨大な松明へと点火されます。長さ2m、根元の直径は40センチ以上はある葦(資料から)の束です。

たちまち火は燃え広がり、あたりを明るく照らします。松明を持つ上半身裸の男性、この時は笑顔を見せていましたが墓地に向かう時から最後まで真剣な表情でした。

お山登り到着 3・・・葦松明に点火。
お山登り到着 4 墓地へ向かう 5・・・松明を先頭に墓所へ向かいます。
資料によりますと、東参道から墓地に入り、寺の歴代住職の墓にお参りしてのち正門から本堂に入る。葦松明を先頭に、実行委員会役員、前年度取り主の皆さんが続きます。

墓地へ向かう 2
墓地へ向かう 3 墓地へ向かう 4
墓地へ向かう 5・・・紙袋から蘇民袋の先(口前)が見えていました。 撮影しているときは気がつかなかったのですが、紙袋を下げた男性が通り過ぎました。画像を精査してびっくりです。蘇民袋の口前の部分が見えていました。

歴代住職墓地参拝・・・

葦松明を照らして住職が読経をします。皆さんも軽く低頭し拝んでいました。正面から撮影するために、かなり深い雪の中に入りましたが、他家の墓石が画面に入りました。他家の先祖に迷惑だったかかあと反省です。

しばし拝んだ後、行列は庫裏横の通路を降りて正門参道へと移動します。ここで追いかけをやめて本堂前の境内まで先回りをしました。
柏山家墓参り 1
柏山家墓参り 2 柏山家墓参り 3
柏山家墓参り 4 柏山家墓参り 5
柏山家墓参り 6 資料には柏山家の墓参りとありますが、歴代の住職墓地との関わりは私には分かりません。中央にある自然石の墓碑、かなりの歴史がありそうです。

功徳山 観音寺・・・

真言宗智山派、本尊は不動明王、伝聖観世音菩薩。
由来は、寛平3年(891)三月、慈覚大師の刻みたる観音像が川上より流れ来れるを拾いてこのところに安置せし時に創まり・・、と観音寺由緒に記されている。
(※岩手の蘇民祭より)

18:52 正門参道・・・

行列は正門参道を登ってきます。参道脇の松明と大松明を、自然光線のみで撮影してみました。カメラの持つ最大機能を駆使しての画像です。

三コマ目からはストロボ使用の画像になります。やっぱり主役は葦松明を掲げた上半身裸の男性です。点火するときに見せていた笑顔はなく、怖いくらいの表情でした。

東参道を登る 1・・・松明の光だけでの撮影です。
東参道を登る 2 東参道を登る 3・・:ここからはストロボ使用で撮影しました。
東参道を登る 4 東参道を登る 5
二番目に登ってきた葦松明の方は、昨年の取り主とのことです。続いて役員の方、太鼓、ホラ貝の方と続きます。

葦松明は先頭に二本、最後に一本となるようでした。
東参道を登る 6・・・前年度取り主のかた。
東参道を登る 7 東参道を登る 8
東参道を登る 9 東参道を登る 10

本堂前の境内・・・

どこのお寺でもそうですが、本堂正面には丸い通路が造られています。今回は雪があり見えませんが、葬儀等で本堂に入る前に必ず三回時計回りに回ります。

今回の参拝では、時計の逆回りに三回皆さんが回っていました。この回る方向の違いについては分かりませんが、意味がありそうです。
本堂前の境内を回る 1
本堂前の境内を回る 2・・・左端の方が蘇民塔を手にしています。 本堂前の境内を回る 3
本堂前の境内を回る 4 本堂前の境内を回る 5
本堂前の境内を回る 6 境内を回り終えると、葦松明は雪の上に立てられ、皆さんは正面階段から本堂へと移動します。

私は本堂に入ることをためらいましたが、お聞きしたら中に入って護摩焚き法要に参加しても良いですよ、撮影もかまいませんよと言うことでお邪魔することになりました。
威勢の良い永岡清流太鼓の皆さん。 行列が東参道に着く頃から、どこからとなく威勢の良い太鼓の響きが聞こえていました。本堂前に来てみて納得です。

本堂入り口右側には大太鼓の男性二名、中太鼓の女性二名の皆さんが、素晴らしいリズムで「どんどこどんどこ」と叩いておりました。永岡清流太鼓の皆さんとお見受けしました。
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