2011年金ヶ崎町・永岡蘇民祭に戻る

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12:15 取り主判定・・・

審判長がつぶされた男衆の中に入り、蘇民袋と手の位置から「お前はだめー」と判定し男衆を除いていきます。

今まで側で見たことがなかったので、あまりの人混みでなかったこともあり思い切って接近してみました。
取り主判定 1
取り主判定 2 取り主判定 3
取り主判定 4 蘇民袋の口前が見えてきました。どこの蘇民祭でも、取り主の手の位置は口前を掴んでいた方になります。

肉弾戦の勲章とも言える充血した部分や、腫れあがっているように見える手足です。出血こそしてはいませんが、かなり痛そうです。

湯気の中で振り向いた男衆の表情が心に残りました。戦い抜いた・終わったーという安堵感が伺われます。
取り主判定 5 取り主判定 6
取り主判定 7 口に赤い布を咬んで居る方が今年の取り主です。準取り主の手の位置を確認していると思われます。

偶然でしたが、赤い布を咥えた取り主が木札を手にする男性をじーっと見つめていました。後ろ向きの審判の前で取り主二人が笑顔を見せていました。

12:17ですが、争奪戦が終了しました。30名ほどの参加男衆、今年一年の幸せと元気を勝ち取った蘇民袋争奪戦だったと思われます。本当にご苦労さまでした。
取り主判定 8 取り主判定 9

表彰式 1 12:20 表彰式・・・

ステージでは今年の取り主の表彰が行われています。蘇民袋を手にした取り主には蘇民塔が手渡され、そこに取り主の名前が記入されます。

この蘇民祭が続く限り、その名前と供に栄誉が伝えられます。今年一年幸多かれと祈念し、参加された男衆にもいい年であるように祈ります。
表彰式 2 表彰式 3
表彰式 4 闘志満々の争奪戦の表情とは違い、遠慮がちな男性とお見受けしました。来年も参加し、頑張って欲しいと願います。
司会進行の方

開会の最初から司会進行を進めてこられた実行委員会役員の方です。ユーモラスな語りと供に、寒さから抜けてかがり火にきた男衆に、「抜けるなあー」と厳しい檄が飛んでいました。



二回目になる金ヶ崎町永岡蘇民祭の撮影でした。最初にお断りしたように、前回も争奪戦の場面を撮影していましたが「水かけ祭り」がテーマでしたので、蘇民祭のページとしては構成していませんでした。今回は前夜祭から二日がかりの撮影であり、かなり欲張った内容で時間もかかりましたが、やっと編集が終わりました。

私が念願としている岩手の蘇民祭完全制覇はあと一ヵ所になりました。今年の2月8日から9日に執行(開催)された花巻市石鳥谷町の五大尊蘇民祭は来年と言うことになります。例年にない厳寒と大雪の中で、裸の男衆が見せてくれるエネルギッシュで躍動感あふれる蘇民祭、今年一年が色々な意味で幸多かれと祈る思いになります。

最後になりますが、永岡蘇民祭のページをご覧になった方からの書き込み記事を紹介いたします。


裸男さんからの書き込みから・・・

永岡蘇民祭に裸男として参加していた者です。今年は雪が多く気温も低かったので、観客の皆さんにも楽しんで頂けたかと思います。裸男として参加する以上は寒さなど覚悟の上ですが、「ここまでくると、もう寒さなどは感じなくなっていると思われます。」とありましたが、そんなことはありません。寒いものは寒いし辛いのですが、でも裸男としてそんな弱音を吐くことは許されません。与えられた試練に耐えるのみです。

裸男にとっては、観客に寒さをものともしない自分たちの逞しい姿を見ていただき、楽しんでいただくのが何よりの喜びです。これからも体を張って頑張る覚悟です。写真撮影の合間で結構ですので、遠慮なく水を浴びせていただければと思います。

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