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       2012熊野神社蘇民祭・四角登り

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五回目になる今回は、今まで見ることの無かった場面『ご膳上げ、四角登り』を撮影することが最重点でした。見ていなかった特別な理由はありませんが、今まで出かけている時間よりかなり早く行われることと、個人宅で行われる神事は関係者以外は撮影できない事にありました。

車を置くために駐車場まで進みましたが、その途中で別当宅に向かう多くの人達とすれ違いました。私もカメラや冬支度の準備をして追いかけました。別当宅まで歩いて500mほどありますが、私が別当宅に着いた頃座敷での神事が終わり、別当宅の縁側から供物等が四十二歳厄年の男衆に手渡しされていました。

家の前に三宝を手に整然と並んでいる男衆です。ほどなくして供物や蘇民祭で使用する道具を男衆が手にし、神社まで行列を組んで進む「四角登り」が始まりました。


ご膳上げ(別当祭)・・・

別当祭り(祈願祭、御膳上げともいう)は午後六時頃、熊野神社別当宅にて行われる。床の間に「天照皇大神宮」「豊受大神宮」の軸をかけ、御幣をたてて祭壇がつくられる。祭壇には御神酒、餅、米、魚、野菜、果物等が供えられる。

さらに祭に使われる鬼子面、鬼子の衣装、ボンデン、タイマツ、ヨシタイマツ、タキツケ、シキボウ等も供えられる。神事は保存会役員、神楽連、厄年連、氏子が参加し、無事執行を祈願する。(※岩手の蘇民祭より)


四角登り・・・

四角登り(四角参り、氏子参りともいう)は午後六時半、四角と呼ばれる角灯を手に、別当宅から供物や祭の道具一切を等を分担し神社に運ぶ儀式である。ホラ貝を先頭に神楽、宮司、別当、保存会員、厄年連、一般祈祷者ら全員で行列を組む。神社に着くと神前に供物、祭の道具を納め神事(御膳上げ)をする。(※奥州市観光資料より)


18:20 別当宅整列・・・

別当宅は、熊野神社の東にあり歩くとかなりの距離を感じました。南に面した高台に建つ別当宅入り口には、両側に大きな角灯が建てられ「別当」と墨書されています。

別当宅の縁側から次々と供物等が手渡され、男衆が三宝を手に並んでいました。上半身は裸ですが、下帯を着用しズボン等をはいています。
別当宅前 1・・・行列の先頭は竹でつくられたボンデンです。
別当宅前 2 別当宅前 3・・・毎回お見受けする神楽の方々、かなりの年配者です。
別当宅前 4 別当宅前 5・・・座敷から供物等が手渡されます。
別当宅前 6 縁側の奥座敷で御膳上げの神事が行われ、順番を待つ男衆が控えています。

行列が動き始めたので道路まで戻り待機しました。

18:23 別当宅から神社へ・・・

門口にある別当と書かれた角灯を入れ、降りてくる行列の順番に撮影しました。ホラ貝、四角灯を先頭に別当宅から街道を歩き神社境内まで向かいます。

距離にして500m位あるでしょうか・・。積もった雪こそありませんが、道路脇にはそれなりの雪が残り暗い道をゆっくりと進みます。

毎回お目にかかる神楽衆の方々は、笛・手平鉦は男性で鳥兜装束の方は女性です。かなりの年配の方々であり、雪道を歩くのが大変そうでした。

四角登り行列 1・・・別当宅から降りて道路に出るところ。
四角登り行列 2 四角登り行列 3・・・年配の神楽の皆さん。
四角登り行列 4 四角登り行列 5・・・鬼子が背負う般若の赤い面を持っています。
四角登り行列 6・・・蘇門袋と後ろのカツノキのボンデン。 四角登り行列 7・・・蘇民袋の先端部がマゲのようになっています。
四角登り行列 8・・・歳戸木に点火するときの豆殻の束を持ちます。 四角登り行列 9・・・四十二歳厄年連が奉納する樽酒。
四角登り行列 10・・・四角灯を右手持に持ち進む四十二歳の厄年の男衆。 四角登り行列 11・・・四十二歳の女性の方々。
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