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   2012花巻市石鳥谷・五大尊蘇民祭・お山登り


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お山登りに出発する優勝旗と松明。

一月二十九日蘇民祭当日・・・

からりと晴れた良い日になりましたが、家を出るときの気温はマイナス11度ありました。八時半頃駐車場に入りましたが、かなりの車が置かれてあり夕べの男性からの助言の通りで正解でした。まだ時間があるので、車の中でゆっくりしながら周囲の様子を眺めていました。優勝旗を手にした消防の方、手荷物などを運ぶ係の方々がどんどん来られ、そのまま光勝寺の方に移動しています。

今日のメインは蘇民袋争奪戦ですが、その前に五大尊堂までのお山登り行列がありますので、二つの場面の撮影になります。

トップの画像は、お山登りに出発する光勝寺境内の場面で、御神楽の後に前年度取り主が持つ優勝旗と松明、僧侶の行列になります。



境内の様子 1 9:14 一の鳥居から境内へ・・・

車の中でしばらく外の様子を見ていましたが、人出が多くなったので一の鳥居をくぐり、五大尊堂まで登ってみました。鳥居奥の参道の両側には出店が並び、仕込みの最中です。
境内の様子 2 広い駐車場には、花巻市消防団第十六分団の消防車が何台か駐車し、境内広場では団員の方々が朝の打ち合わせをしていました。きびきびとした所作をしばし眺めていました。

広場の北側に小さな小屋があり、今日の争奪戦に参加する方々が着替え(下帯姿)をしていました。
境内の様子 3 境内の様子 4
境内の様子 5 昨夜、星祭が行われた貴峰山光勝寺です。夜に見た印象とは違うのは仕方ありませんが、けっこう雪が多かったことに気がつきました。

境内右側の石段を登るとかなり広い場所に出ますが、御神火祭りが行われる第二境内になります。ここには、大きな御神火(杉の葉とどんと焼き)が二基造られています。

夕べははっきりとは分かりませんでしたが、五大尊堂と第二境内の間には神楽殿があります。
境内の様子 6 境内の様子 7・・・第二境内。
境内の様子 8 第二境内から見上げた五大尊堂です。まだ早い時間でしたが、参拝する皆さんで賑わっていました。


9:30 お山登り出発・・・

光勝寺本堂前に関係者が集まり行列を組み、町消防団、天狗、神楽、権現様、太鼓、笛・鉦、裸男(優勝旗を持った前年度取主、松明を持った裸男)僧侶、仏具、餅、蘇民袋、住職、審判団、護摩講員、祈願者が続く。
(※岩手の蘇民祭より)


境内での撮影は大変でした。木漏れ日の部分、日陰の部分の対比がありすぎて、画像としては見にくい部分があることをご容赦下さい。

お山登り 1
お山登り 2 お山登り 3
お山登り 4 先頭の僧侶は衣の色が違いますが、光勝寺の副住職です。応援に来られた僧侶の皆さんは、緑色の衣を身につけています。

宝冠をかぶり緋の衣をみにつけているのが光勝寺の住職です。

僧侶の次は審判団(審判長・副審判長)、来賓の方が続きます。
お山登り 5・・・住職の前の僧侶は蘇民袋を三宝に乗せて歩いています。 お山登り 6・・・審判団と来賓の方々。
お山登り 7 先頭を歩く天狗、続いて神楽衆が登ってきます。その後には、優勝旗と松明が続き、僧侶に運ばれる蘇民袋もはっきりと見えていました。

お山登りの行列は、第二境内で御神火に「点火されるまでどの場で待機します。
お山登り 8・・・行列は延々と続きます。 お山登り 9
お山登り 10・・・蘇民袋が見えます。 お山登り 11・・・第二境内で御神火祭りが始まります。


9:38 御神火祭り・献燈奉納式・・・

行列が五大堂の参道を登り、堂の前庭第二境内に着く。この時、蘇民袋と松明は五大堂に進み入る。第二境内の西と東には杉の葉が約一・二メートルの高さに積まれ、その中心には青竹に御幣をつけたものが立てられ、外側は注連縄が巡らされている。これを御神火という。御神火の前で大麻を振り、仏具を使用してお祓いをした後、住職が祈祷する。

五大堂前の燈明を松明(杉の皮を丸めた物)に移し、第二境内に運ばれ、御神火に火がつけられる。

(※岩手の蘇民祭より)

御神火に祈祷する光勝寺住職、ここでの祈祷にも五鈷を使用していました。

御祈祷の間、お山登りの行列はその場で待機します。

御神火祭り 1
御神火祭り 2 御神火祭り 3・・・五鈷を手にして祈祷します。
御神火祭り 4・・・五大尊堂から杉松明が届きます。 五大尊堂から降りてきた二本の松明(杉の皮)、ここで左右に分かれ住職に手渡されます。

参拝者の皆さんはこの瞬間をジーッと見守っています。
御神火祭り 6 御神火に点火されると、すごい勢いで燃え上がり間もなく原型を留めないくらい燃え尽きてしまいました。
御神火祭り 7 御神火祭り 18
 

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