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       2012花巻市・光勝寺五大尊蘇民祭

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審判団に抱えられた蘇民袋が、下で待つ男衆に飛び込み争奪戦が始まります。

岩手県内で執行(実施)されている全ての蘇民祭訪問と撮影が、五年目にしてやっと完了しました。旧正月七日といいますと、県内の蘇民祭が四ヵ所で同時に開催されることから優先順位を付けないと訪れることができません。岩手の蘇民祭をまとめたページを意識して、一度も訪れていない貴峰山光勝寺・五大尊蘇民祭を撮影したいなと思っていました。今回は、蘇民祭行事開催日の重複、仕事上の日程調整等から最優先として計画を立てました。

平成24年1月28日から29日の二日間に開催された光勝寺五大尊蘇民祭です。石鳥谷五大尊堂は胡四王神社の北側にあり、良く通る場所ですが詳しいことが分かりません。盛岡市に出かけた帰り現地の下見をしました。五大尊堂の様子、前夜祭にあたる28日の裸参り・星祭の様子、29日のお山登り・蘇民袋争奪戦の様子をまとめてみました。

ここでは、下見に訪れたときの静かな五大尊堂、前夜祭での裸参り、光勝寺での星祭・護摩祈願法要、当日のお山登り、蘇民袋争奪戦の五つの場面に分けて構成してあります。それぞれのタイトルか、サムネイル画面をクリックしてお進み下さい。

嬉しかったこととして、昨年の胡四王神社蘇民祭でご一緒した和田さん(和田フォートギャラリー主宰)と再会できたことです。和田さんも昨年に引き続き、花巻市光勝寺・五大尊蘇民祭の密着取材に訪れていたところでした。色々お世話になり、この場をお借りして御礼申しあげます。



小高い丘の上に鎮座する五大尊堂。 五大尊堂

東北新幹線・花巻駅の北側に位置する石鳥谷町五大堂集落です。五大堂公民館から東に700m程進んだところに真言宗貴峰山光勝寺があり、その一山の中の小高い丘に五大尊を祀った五大尊堂があります。

天気が良かったので、誰も居ない静かな五大尊堂まで登ってみました。
公民館から出発した裸参りの男衆は、700m先の五大尊堂まで向かいます。 裸参り

五大堂公民館で水垢離を取り、下帯姿になった男衆が左手に角灯を持ち、右手の拳を打ち上げて「ジャッソー、ジャッソウー」と叫びながら進みます。

目指すは丘の上にある五大尊堂です。そこまでの道中、気温はマイナス七度ぐらいある夜道を二十三名の行列になります。

五大尊堂で祈祷をすましたあと、光勝寺境内入り口で住職のお祓いを受けて解散します。
光勝寺本堂で行われた護摩法要、くすんでいるのは護摩焚きの煙です。

星祭・護摩法要

裸参りの男衆は参加しませんが、祭壇前には檀家信者、御詠歌の皆さん、五大尊権現舞の皆さんが祭壇前に座り御祈祷が始まります。

檀家信者ではない私も一緒に参拝し、住職からのご加持を受け力餅を頂きました。

護摩法要のあとに、五大尊権現舞が奉納されましたが、護摩焚きの煙が本堂内に充満し撮影が大変です。法要が終わってから、祭壇に置かれた蘇民袋を撮影させていただきました。

優勝旗を手にお山登りをする男衆。

お山登り

光勝寺本堂前に整列した行列は、消防団を先頭に天狗、神楽、権現舞、優勝旗を手にした裸男衆と続き、途中の境内にある御神火に点火します。

第二境内にある御神火が点火するとさらに上にある五大尊堂を目指します。

ここまでの通路は、急な斜面に設けられた石段です。雪があり気をつけないと大変でした。

争奪戦につきものの水かぶせです。手桶に入った水を頭からざんぶりとかけられます。 蘇民袋争奪戦

五大尊堂での長い御祈祷のあと、住職が蘇民袋をかざし審判団に手渡されます。審判団の男衆三人は、待ちかねた男衆の上に飛び降り、ここから蘇民袋の争奪戦が始まります。

争奪戦での通路は石段は、危険なので南側にある斜面通路になりもみ合いながら本堂前を経由し、一の鳥居まで進みここで勝負がつきます。