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location:uchinome.jpトップ>岩手の蘇民祭>奥州市江刺区・熊野神社蘇民祭2017熊野神社・蘇民祭その2
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21:51 道を祓い清める・・・

歳戸木が勢いよく燃え上がる頃、燃えている長い木(燃え木)を取り出して火のついたまま左右に振り払い、地面を清めながら拝殿右の入り口を目指します。

大きな声で「ジャッソー」と叫ぶ方、雄叫びのような大声を上げる方、無言の方と様々ですが、見守る周囲の役員や一般から気合いが入ります。「声が低い」、「もっと振り回せ」等々かけ声が上がり、中には燃え木を踏みつけて止める人まで出てきます。
祓い清め 1 半纏を着た役員の方が最初に見えられました。歳戸木の火はまだ火勢が最高になっていません。

燃え木の長さは2mぐらいあり、火のついたまま左右に(扇状)動かしながら地面(雪の上)を祓い入り口までやってきます。

そのままお堂内部に入り、内部を清めることが出来れば良いのですがそうはいきません。
祓い清め 2 入り口で待機しているベテラン役員の方は、払い棒を手にし腕組みをして待ち構えています。毎年この場面のやりとりを撮影していますが、迫力満点のかけ声が飛び交う場面が大好きで、その瞬間の切り取りに夢中になりシャッターを押しています。

振り回す力が入っていますので、間違うと入り口の戸の代わりに叩かれますので、お互いに気が抜けない瞬間で相手の目見ながらの掛け合いになります。

以下、何組みかの組み合わせを紹介します。
祓い清め 3 祓い清め 4
祓い清め 5 祓い清め 6
祓い清め 7 祓い清め 8
祓い清め 9 祓い清め 10
祓い清め 11 私が陣取る場所は移動出来ませんが、お堂入り口の脇に居ますので迫力満点の撮影が出来ます。

払いながらやってきた男衆、下に居る時とは違い払い棒を振り上げた形相が迫力満点です。

たまたまでしたが、役員の男性が側に入り気勢を上げていました。画面構成上気になりましたが仕方ありません。

まだまだ続くのですが、私は体力の限界を感じ引き上げることにしました。残念ですが仕方ありません。
祓い清め 12 祓い清め 13


別当登り 1 22:05 別当・袋登り・・・

車に戻りながら撮影した様子です。まだ歳戸木の周辺に大勢の男衆が居られますので、神事に参加している方々が少ないなと思いました。

後ろ向きで進みながら、払い棒を左右に振り清めています。ホラ貝の男性、ぼんでんを持った男衆がやってきました。雪の上に膝を突き、ローアングルで撮影しました。
別当登り 2 別当登り 3
別当登り 4 蘇民祭最大の見せ場とも言える蘇民袋の登場です。蘇民袋は二人掛かりで運ばれ、途中で奪われることの無いようにヒゲの部分を咥えて歩いてきます。

おわりに・・・

残念でしたが、別当・袋登り(蘇民袋)の場で私はギブアップしました。寒さに身体が麻痺してくるようで、歩くのもおぼつかなくなります。やっとの思いで車に入り、しばし体調を整えて家に帰りました。別当・袋登りは車に戻る途中で撮影したので、不十分な画像の組み合わせになりました。

2月4日の二ヵ所での蘇民祭の報道が新聞紙上でありました。体調に自信のあった頃は、どちらかに重点を置き参加していました。日中に行われる石鳥谷五大尊の蘇民祭、数百年の伝統に則り今もその通りに執行される水沢区黒石寺の蘇民祭があります、今年は寒気が弱く雪も少ないので、男衆にとって体調的には苦にならないのですが、雪が無いと裸の身体には傷が付き易くなり危険だと言われます。

2月7日現在、あと二ヵ所の蘇民祭の執行が残っています。三月に入ってからになりますが、3月5日(日)長徳寺蘇民祭(一関市藤沢町保呂羽)、3月17日(金)早池峰神社蘇民祭(花巻市大迫町内川目)となっています。いずれも日中に開催されますので、体調と相談し長徳寺蘇民祭を撮影したいなと思っています。
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