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          コゲラ幼鳥の巣立ち


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水を与えられて元気になり、木に留まらせて放鳥する直前の姿です。それにしても可愛いコゲラの姿です。
コゲラ幼鳥の巣立ち・・・

昨年11月のことになりますが、地域の文化祭会場で写真グループの仲間の方の撮影したコゲラ巣立ち画像を拝見し惹き付けられました。自宅の野草園の樹木の柱に巣作りをしていたコゲラが二羽、巣だって道路に出ていたそうです。このままでは車にひかれることになるので、家に連れ帰り水をやったら元気になりました。その後、巣穴の近くの樹木に留まらせて置いたと言います。拝見した画像は、その時にコンパクトデジカメで撮影されたものでした。

初めて見る珍しい画像なので、ウチノメサイトで紹介したい旨をお願いしたら快諾の上でお借りすることになりました。カメラに記録された生の画像のままお借りし紹介するものです。トップの画像は、家に持ち帰り水を与えられて元気になり、樹木に留まらせて放鳥する直前の姿です。それにしても可愛いコゲラの姿でした。

ここからの記事は、カメラを返却するために訪れた時、不在のKさんに代わり奥様から説明を受けた時の記録からの内容になります。


Kさんの奥様の話から・・・

外出から帰ってきていつもの道を歩いていたら、車道に二羽のキツツキの子どもが居るのを見つけました。このままでは車にひかれてしまうので、急いで家に戻りお父さん(Kさん)を呼んできました。

二羽のキツツキの子どもは、道路脇の巣穴のある枯れ木から今、巣立ったらしいのです。車にひかれた別のキツツキの子どもが見当たらないので、多分この二匹だけだと思いました。車にひかれなかった二羽の子どもをお父さんと一緒に家に持ち帰り、綿棒で水を飲ませたりしたら、すごく元気になりました。

気がついた事は、二羽のキツツキの子どもは個性が違うようです。一羽は凄く元気になり、押さえるのに必死で私達がパニック状態になりました。別の一羽は凄くおとなしく、じっとしていたようでした。

元気になったので、元の巣立った木の穴に入れようとしましたが、絶対に巣穴には入りませんでした。元気な方のキツツキの子どもは、木にすがらせたらあっと言う間に飛び立って見えなくなりました。もう一羽のおとなしかった子どもは、木を伝いながら葉に隠れてしまい、やがて見えなくなりました。多分飛び立ったと思います。


通路脇の枯れ木で子育てをしているなんて気がつかなかったし、来年同じ巣穴から巣立つのかはわかりません。巣穴のある枯れ木は、近所の大工さんに通路入り口に二本立ててもらった物です。家の周りの雑木林にはキツツキが住んでいるらしく、木を叩く音がしますよ・・・。(※巣だった現場で巣穴を見ながら説明をお聞きしました。)

                                                       2018.07.16 作成


コゲラ幼鳥の巣立ち 1 ばっちりと目を開け、撮影者の方向を見つめている可愛らしいコゲラの姿です。

初めて間近に見るコゲラの姿に惹き付けられました。
コゲラ幼鳥の巣立ち 2 少し場所が移動していますが、目を閉じてこちらを眺めているコゲラの姿です。

最初この画像を見た時は、目の悪いコゲラなのかなあと思いました。

上の画像とこの画像の二コマとも、口が開けられていますが鳴き声がしていたと思われます。

実際の鳴き声が分かりませんが、資料によると「ギイー ギイー」と聞こえる声とありました
コゲラ幼鳥の巣立ち 3 野草園の樹木に留まっているコゲラの様子、がっちりと樹皮に爪を食い込ませて身体を支えています。
コゲラ幼鳥の巣立ち 4 こちらを見ている様子ですが、残念ですが後ろの景色にピントが合っており、表情等が分かりません。
巣穴が開けられた野草園門柱。 巣穴が開けられた野草園門柱の木です。

この木のかたわらに、先に巣穴が造られ腐りかけてぼろぼろになっている門柱がありました。

同じように巣穴が開けられているものは、ここからも巣立っていったコゲラが居たのだろうと思われます。


コゲラの表情からの切りだし
おわりに・・・

私にとって初めてのコゲラの様子、もっと知りたくて拡大切り出しをして見ました。正面を向いているため、目の中の瞳がはっきりと見えています。口を半開きにしているのは、「ギイー ギイー」鳴き声を発しているものと思います。画像は二羽の内、遅れて巣立っていく一羽ですが、こちらをしっかりと見て、有り難うと言っているように思えました。

キツツキの幼鳥が巣立った巣穴のある木の柱は、すっかり朽ち果てて地面に倒れて置かれてありました。調べてみると丸い巣穴が開いており、中ががらんどうになっています。残念ながらすっかりぼろぼろとなり、来年この巣穴で子育てをすることは出来ません。散歩道の入り口に二本の枯れ木を立てて置いたら、巣穴を作り子育てをしたらしいのです。願わくば、倒れていない巣穴に来年巣造りをすることを期待したいものです。

改めて、キツツキの幼鳥画像を快くお貸し頂いたKさんと、その時の状況をご説明して下さった奥様に、この場をお借りして御礼申し上げます。


コゲラ・・・

日本最小のキツツキで、全長15cm、日本で一番小さなキツツキ。背はこげ茶色に白い点模様(白点が続いて線に見えることも多い)が沢山あります。オスは耳羽の上あたりに赤色羽がありますが、風になびくなどしないと見えないくらい小さい羽です。握力の有る両足と尾との三点確保で、垂直な木の幹を上り下りできます。下りは頭は上にしたままの姿勢で、はねながら少しずつ落ちるように下がります。

「ギイー ギイー」と聞こえる声。冬には木の幹に巣食う虫を捕らえるために穴をあけることも。春夏は木の葉につく虫を食べていることが多いです。堅い木の実を食べることもあります。日本では北海道から沖縄・西表島までの、ほぼ全国に分布・繁殖していて、渡りはしません。地方ごとに色彩に変化があり、多くの亜種に分けられています。

                                                         (※ウイキペディアより)

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