動物の表情に戻る


          今が旬・モクズガニ


ウチノメ屋敷 レンズの目 自然の表情 暮らしの表情 ウチノメアーカイブス
岩手の鍾乳洞 岩手の蘇民祭 ほっづぎある記 心のオアシス
ドキュメント マクロの目 江刺ふるさと探訪記  

location:uchinome.jpトップ>自然の表情動物の表情>今が旬・モクズガニ

 サイトマップ


水面から半身を乗り出しカメラをじっと見ている様子

今が旬・モクズガニ・・・

先頃のことですが、江刺JAの経営する江刺ふるさと市場を訪れてきました。私は入り口にある大きな水槽を見たとたん、釘付けになり離れられなくなりました。何と大型水槽が3個置かれてあり、その中にはモクズガニ(私達はモズクガニと呼んでいましたが)が甲羅の大きさに分類されて置かれてありました。

もちろん生きているカニであり、盛んに口からあぶくを出しながら動いています。水槽の縁には大きさによって値段がつけられ、最高は2500円から1000円までとなっていました。ふるさと市場を訪れた本来の目的は、リンゴの品種別に味見をして購入することにありましたが、慌てて車に戻りマクロ用のカメラを持ちだして撮影です。

川で捕れるカニですから、川がにと幼い頃から呼んでいたカニです。漁業権が無いと勝手には捕獲出来ませんので、川漁のライセンスを持っている方がカニを取る入れ物(かご)を川底に設置し捕獲したものです。それにしてもどなたが買うものなのか定かではありませんが、好きな人には堪えられない秋の旬の味です。かつては料理屋さんで「かにばっと」と称して賞味したり、酒を飲みながら身をほじくって手を油だらけにして食べたものです。

ここでは水槽をのぞきながらカニにカメラを近づけ、様々なアングルで撮影しカニの姿を切り取ってみました。

トップの画像は、水面から半身を乗り出しカメラをじっと見ている様子になります。

                                                       2019.10.16 作成



ここではモクズガニの全身、正面、甲羅、水槽の中、その他の様子に分けて編集してみました。資料によるとそれ程大きくは無いのですが、一匹2500円の個体は海水産の毛ガニと同じくらいの大きさがありました。


モクズガニ・・・

モクズガニ(藻屑蟹)は、イワガニ科に分類されるカニの一種。食用として有名な「上海蟹」(チュウゴクモクズガニ)の同属異種である。日本各地で食用にされている内水面漁業の重要漁獲種である。日本では別名や地方名が多くある様です。

甲幅は7〜8センチ、体重180グラムほどに成長する、川に産するカニの中では大型種である。鋏脚に濃い毛が生えるのが大きな特徴で、手袋ガニという英名もこの毛に由来している。毛はふつう黒褐色をしているが、脱皮直後は白色で白髪のようにみえる。

食性はカワニナなどの貝類、ミミズ、小魚、水生昆虫、両生類などを捕食するところが目撃されやすい。

成体は主に晩夏から秋に河川の淡水域に出現する。雌雄とも、一部の個体は越冬するが、多くの個体は秋から冬にかけて繁殖のために海へ下る。そのため、成体は春以降夏の終わりまで淡水域ではほとんど採集されない。寿命は産卵から数えると、多くは3年から5年程度と考えられる。

※ウイキペディアその他ネット資料より

全身の姿 1 全身の姿・・・

水面から半身を乗り出しカメラをじっと見ている様子、売り物ですから触れることが出来ません。

水槽の回りをうろうろしながら格好の良い姿を求めてみました。

このカニは1000円の値札がついています。
全身の姿 2 水面から身体を出し、脚をたたんで丸まった姿を見せています。

巨大なハサミのある脚が見えるはずですが、先端部が(毛)で覆われて良く見えません。

水の中にある時は、もやもやと毛が動いて気持ちの悪いほどに見えます。
全身の姿 3 光の反射の関係で、右上に目だけを出している個体がいます。

それにしても、ハサミの脚の黒い毛はすごいです。

光線の関係でしょうか、甲羅の色が独特の色合いです。

このカニは2000円の値札がついていました。

正面から・・・

カメラを水面すれすれに構え、顔のアップを狙ってみました。

目をチョコンと立てて、こちらを見ています。何となくぐるりと視野が見えているようです。
更にローアングルにしてみました。甲羅の形が四角になっているのを発見。今まで知りませんでした。

中央部の口(?)からポンプで組み上げるように水が出ていました。

これは呼吸のためのものであり、エラを通過する時に酸素を取り込みます。
眼、口の部分の拡大です。水が丸くなって出ているのが分かります。

甲羅の様子 1 甲羅の様子・・・

甲羅の真上から見た様子です。眼をチョコンと立てています。

甲羅の中央部の下が丸くなっていますが、吐き出している水の様子です。

茶色に見える脚についた毛、これがモクズガニの特徴だと言います。
甲羅の様子 2 口の部分を真上からのぞき込んでみました。水がひっきりなしに吐き出されています。

水槽の中のカニ 1 水槽の中のカニ・・・

農業用の大型たらいが水槽になっています。気のつかない方は素通りしますが、子どもの頃食べたことのある方は、必ずと言うほど立ち止まって見ています。

同年代の女性の方から話しかけられました。・・子どもの頃、あんやがよく川から捕って来て、かにばっと汁にして食ったよ。うめがったよ。・・

撮影している私と話をしながら、昔を思い出す仕草で眺めていました。私が見ている間に購入した方はありませんでした。どなたが買いますか、ちょっぴり関心が出てきました。
水槽の中のカニ 2 水槽の中のカニ 3
水槽の中のカニ 4 拡大撮影をしてみましたが、小型のものはあまりハサミのある脚に毛が生えていませんでした。慣れないと、もっそりと毛が生えている大型のカニは気持ちが悪く、手を出せないと思います。

気持ちの悪い毛ガニが下の画像です。毛だらけでハサミは良く分かりません。不用意に手を出すと、がっちりと挟まれますので要注意です。
水槽の中のカニ 5 水槽の中のカニ 6

モクズガニのシンボルと言える毛です。 ハサミについている毛、これがモクズガニのシンボルと言える毛です。

資料によると、ここまで毛が生えるのは孵化後5年程なのでしょうか。

毛の役目が何なのか、良く分かりません。
小型のモクズガニです。 小型のモクズガニです。値札には1000円となっていました。

モクズガニのでかいやつで、2500円の値札がついていました。
おわりに・・・

今回見たモクズガニのでかいやつで、2500円の値札がついていました。売り物ですから触れることが出来ませんし、スケールを当てて測定することも出来ません。目測で甲羅の大きさがどの位あったでしょうか、定かではありません。

今から23年程前のことですが、現職当時の子ども達のことを思い出しました。・・・放課後のある日の事でした。子ども達が興奮して川がに捕まえたと持ってきました。結構大きなものでしたが、校庭の中を歩いていたと言います。北上川沿いにある学校ですが、どう見ても川の流れからここまで300m以上あります。カニの横ばいスタイルですたこらすたこら歩いて来たのでしょう。途中競技場のグランドがあり背の高い堤防があります。ここまで来るファイトと体力に驚いたことがありました。ここから石巻の河口までは500km程ありますので、それから見たら300mなんてたいしたことはありません。

今にして思うに、カニのファイトに負けないようにしなくては、そんなことを思い出していました・・・。売れ残ったカニの最後はどうなりますか・・。出品者の方々が持ち帰り盛大に食べるしかありません。余計なことですが・・。
                     ページの最初に戻る →