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      2021モクズガニ(通称カワガニ)


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2021モクズガニ(通称カワガニ)

江刺ふるさと市場にリンゴを買いに出かけてきました。私のねらいは、リンゴの他にモクズガニ(通称カワガニ)が販売されていたら、がっちりと写真を撮ることが狙いでもありました。10月になって二回ほど訪れた江刺ふるさと市場ですが、玄関先の入り口に大きな農業用のタライが置いてあり、中には大量のモクズガニが入れられてありました。

カニの甲羅の大きさによって価格が違い、一番小型のカニが300円、大型のカニが2,000円の値札が付けられていました。マクロレンズをセットして撮影していましたが、購入する方はほとんどありませんでした。たまたま撮影していたら、小型のカニ三匹を購入された方が居りました。

カニの大きさの違いでたらいの大きさが違うのかと思いましたが、大型のカニのタライが角形で、他のものは丸形でした。何の気なしに見ながら撮影していたら、2,000円の大型カニの中で元気な動きをする個体が、背伸びをしてタライの縁に上がりかけました。まさかふちから隣のタライに行くはずが無いだろうと見ていたら、何と何と隣まで入り込んでいるではありませんか。これにはびっくりしました。

トップの画像は一番小型のカニです。甲羅干しと言えそうな動きをしていました。

                                                       2021.11.04 作成


モクズガニの様子 1 モクズガニの様子・・・

一匹300円の小型のカニです。あまり水の入っていないタライの底に群がっていました。すごく可愛い小型のカニです。

肝心の甲羅の長さを測ることが出来なかったので、家に帰ってから失敗したなあと思いました。でもこれは価格決定の企業秘密になりそうで、係の方に聞き出すのは遠慮しました。
モクズガニの様子 2 身体の半分を水の上に出し、こちらを見ながらぶくぶくと泡を出していました。泡ははっきりとは見えません。
モクズガニの様子 3 一匹300円の小型のカニは、大型のカニと違い爪の付け根に沢山のヒゲがついていません。

大きくなると、ヒゲ根のようにたっぷりと黒っぽい毛が生えてくるようです。
モクズガニの様子 4 モクズガニの様子 5
モクズガニの様子 6 ここからのカニは、10月25日に訪れた二回目の様子になります。大小様々のカニが入り混じっています。大きさを判断するには、爪の付け根の黒い毛の大きさで判断出来そうです。

下の二コマは、甲羅の様子を見たくて少し明るめに画像処理をしてあります。拡大するときれいな様子が見られるようです。
モクズガニの様子 7 モクズガニの様子 8
モクズガニの様子 9 甲羅の縁の様子と目の様子が分かります。
モクズガニの様子 10 目の縁からちょっぴり細長いヒゲが出ていました。

脱出を試みる大型のカニ 1 脱出を試みる大型のカニ・・・

最初に訪れた10月18日の様子です。たまたまですが、元気の良い2,000円の大型カニが背伸びをして身体を伸ばし、爪の先端がタライの縁に引っかかり隣のタライに移動する時の様子を撮影出来ました。

水面から身体を出し、足を上の方へと伸ばし始めました。
脱出を試みる大型のカニ 2 大型の四角いタライに切れ込みが入っています。ここを基準にして足を伸ばしている様子が見られます。

下の画像左は、身体がタライの壁面にくっつく様に見え、右画面ではタライ壁面にぴたりとつき、爪先端部はタライ上部の縁にひっかっています。

身体を縮めれば甲羅が持ち上がり、よいしょっとばかりに隣のタライに移動していました。
脱出を試みる大型のカニ 3 脱出を試みる大型のカニ 4
脱出を試みる大型のカニ 5・・・うまく移動出来ました。 何しろ隣のタライは1,000円のカニが居るタライです。見て分かるように、甲羅の大きさがまるで違います。

知らないでこれを売ったら業者の損になり、買った方はもうけになります。さすがに私が居る間には売れませんでした。さてさてどうなりましたか、興味がありました。


おわりに・・・

子どもの頃からカワガニと称して居る事を知っていました。しかし、、水深のある場所に仕掛けたカニ専用のど(竹で編んだ細長い入れ物)を仕掛けないと捕獲することは出来ません。何よりも、カニを捕獲する免許(漁業権)が無いと勝手に捕ることが出来ません。

秋になると、そのカワガニを使ってすいとん(カニバット)を食べるのが通人の楽しみでもあったようです。私はカニバットなるものを食したことはありません。一匹のカニを叩きつぶして煮込むと、美味しい出汁が取れる聞いていました。秋になると江刺の北上川沿いの食堂などで、通人の皆さんは秋の味覚を味わったと言います。

最後の画像は撮影していた時の最大級(2,000円)のモクズガニであり、ハサミの付け根に黒い毛のような物がたっぷりとついていました。

なお、ウチノメ屋敷の・動物編(2019)の今が旬・モクズガニで詳しい内容が説明されているので、関心のおありの方はそちらを参照して下さい。


モクズガニ・・・

モクズガニ(藻屑蟹)は、イワガニ科に分類されるカニの一種。食用として有名な「上海蟹」の同属異種である。日本各地で食用にされている内水面漁業の重要漁獲種である。日本では別名や地方名が多くある。

甲幅は7〜8センチ、体重180グラムほどに成長する、川に産するカニの中では大型種である。鋏脚に濃い毛が生えるのが大きな特徴で、手袋ガニという英名もこの毛に由来している。毛はふつう黒褐色をしているが、脱皮直後は白色で白髪のようにみえる。

食性はカワニナなどの貝類、ミミズ、小魚、水生昆虫、両生類などを捕食するところが目撃されやすい。成体は主に晩夏から秋に河川の淡水域に出現する。雌雄とも、一部の個体は越冬するが、多くの個体は秋から冬にかけて繁殖のために海へ下る。そのため成体は春以降夏の終わりまで淡水域ではほとんど採集されない。
                                                            
                                                            ※ネット資料より

撮影していた時の最大級(2,000円)のモクズガニであり、ハサミの付け根に黒い毛のような物がたっぷりとついていました。
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