動物の表情に戻る


        雪上の寒スズメ・あれこれ


ウチノメ屋敷 レンズの目 自然の表情 暮らしの表情 ウチノメアーカイブス
岩手の鍾乳洞 岩手の蘇民祭   心のオアシス
ドキュメント ほっづぎある記

location:uchinome.jpトップ>自然の表情動物の表情>雪上の寒スズメ・あれこれ

 サイトマップ


雪上の寒スズメ・あれこれ・・・

例年にない雪の多い冬です。一面真っ白になっていた我が家の周辺も、二月末頃からぽつぽつと地面が見え始めてきました。真っ白な畑に生き物の生活痕として、ノラネコの足跡が一直線に隣家まで続いています。ノラネコは何匹か見かけ、ねぐらは隣家の小屋になっているようです。

家の庭に植えてあるカラタチには数多くのスズメが飛来し、チュンチュンという鳴き声が耳に入ります。スズメ達はエサをどのように捕食しているのか、真っ白な雪の上にはエサになるものは見当たりません。それでも溶けかかった雪のある場所には何匹かのスズメが飛来し、何かをついばんでいる姿が目に入ります。

いつの頃からだったでしょうか、勝手口のドアから食物くず等を地面に巻き小鳥達にエサを与えていました。今は雪ががっちりと積もっており、雪の上にまく事になります。何気なく見ていると、スズメ達のエサをついばむ姿が可愛いのです。たまに黒い大きな姿が見えるとスズメ達は飛び去り、カラスがえさを食べていることもしばしば見られます。

今回は、サッシガラス(ペアガラス)越しに標準ズームで撮影したスズメの姿をまとめてみました。距離にして2m以内ですが、白い雪の上に立つスズメの姿はコントラストが強く、体全体のディティールの表現が困難です。直射日光の当たらない時間帯に撮影してみました。

説明のテキスト文は、画像を見たその時の気持ちで思いつくままに書いてみました。


トップの画像は、エサを求めて飛び出す寸前の姿であり、撮影した中で一番のお気に入りの画像です。タイトルに寒スズメの言葉を使用しましたが、2009年に寒スズメと題してページを作成しています。冬のスズメを単に寒スズメと表現するようですが、夏場に比べて暖を取るためでしょうか、羽毛を膨らませたふっくらとした姿から生じたものと思われます。

最初に一羽の動き、続いて二羽の状態を二日間にかけて撮影した画像から選んでみました。


雪上の寒スズメ 1 雪の塊をしっかりとつかみ、ぴーんと立っているスズメです。

すぐ逃げないでね、必死で撮影するから・・、そう念じつつカメラを構える私です。
雪上の寒スズメ 2 私のカメラに気がついたのでしょうか、ひょいとこっちを向き目線をくれました。

しかし、肝心の目がはっきりと見えません。
雪上の寒スズメ 3 同じ姿勢の横からの様子ですが、何故か足が前後に開いています。

今にもひょいと動きそうな気配を感じます。
雪上の寒スズメ 4 少し明るくなったせいか身体の模様がはっきりと見えてきました。

何とか目が分かります。
雪上の寒スズメ 5 ほぼ正面を向いてきました。

目の位置や顔の模様が分かります。
雪上の寒スズメ 6 何かを見つけました。心なしか首をかしげているようにも見えます。

これなんだあ・・、食べても良いのかあ・・。

拡大してみると虫のようにも見えますし、目線が捕らえているようです。
雪上の寒スズメ 7 ちょっぴり高い所の雪をつかみ、今にも飛び立ちそうな様子です。

撮影していて動きを止めるのが大変でした。
雪上の寒スズメ 8 ここからは、雪をほじくりまかれたエサを探す様子になります。

かなり動きが速いのですが、身体と違い頭や口の動きは止められません。
雪上の寒スズメ 9 頭を左右に振り、くちばしで雪を飛ばします。

かろうじてですが、右側に飛ばされた雪が写っていました。
雪上の寒スズメ 10 探してもなかったなあ、エサはどこにあるんだよと言いたそうです。

くちばしの周辺についている雪がほじくった様子を示しています。

雪上の寒スズメ 11 ここからは、二匹のスズメの登場です。何故か離れないで、一緒に動き回っていました。


たまたまですが、いつもの様にエサを求めて飛来したスズメ達です。

よく見たら、左側のスズメはクチバシを開けています。何かを飲み込んだ後なのかもしれませんが、何となく間の抜けた感じがします。
雪上の寒スズメ 12 クチバシに雪をつけ、休んでいる左側のスズメ。

頭を左右に振り、雪を飛ばしてエサ探しをするスズメ、おもしろい対比です。

飛ばされた雪は色合いが同じで、周辺からの判別が難しいです。
雪上の寒スズメ 13 クチバシを少し開き気味にしている左側、雪だらけになっている右側のスズメたちです。

じっと見ていると、口の周りに雪をくつけたスズメの姿が愉快に思えてきます。
雪上の寒スズメ 14・・・スズメの尻を初めて見ました。 頭隠して何とかの例えになりますが、スズメの尻の部分を初めて撮影し、しっかりと見ました。

何かを見つけた様で、頭を左右に振り雪を払いのけています。
雪上の寒スズメ 15 向かい合った二羽のスズメ、会話があるのでしょうか・・・。
雪上の寒スズメ 16 ここからは、雪の下に埋もれている乾燥飯粒の塊を掘り出す場面になります。

乾燥飯粒とは、仏壇の供物が乾燥し、がっちりと硬くなったご飯のことです。

ほとんど雪の色と同じに見えますので、画像上での区別が難しくなるかもしれません。
雪上の寒スズメ 10 右側のスズメが雪の中から掘り出しています。

くぼんだ部分に乾燥ご飯が写り込んでいますが、同じ色合いなので区別がつくでしょうか。
雪上の寒スズメ 10 大きな塊を掘り出しました。クチバシが雪だらけになっています。

やったー、さあてどうするかなあ・・・。このスズメのエサにしては大きすぎます。
雪上の寒スズメ 19 せっかく雪の中から見つけた貴重なご飯です。スズメの口からすると大きくて、乾燥して硬いご飯粒です。

次の瞬間には、くわえてどこかに飛んでいきました。安全な場所でゆっくりとついばむのでしょう。

あきもせず、19コマのスズメ画像を原画から切り出して並べてみました。季節を問わず民家の周辺を生活域にし、家の周りで気軽に見られる野鳥としてのスズメです。スズメの姿が以前に比べて激減したと報じられていますが、私の家の周辺では考えられない事です。まだ繁殖期ではないので静かですが、手製の車庫の周辺や家の修復の隙間(私の下手な細工で生じる僅かな隙間)を見つけ、そこから中に入り込み営巣します。

昨年のことですが、隙間作戦を逆手に取り、焼却する予定にしていた太い孟宗竹の節を抜き取り、数個の竹を屋根の下に並べて置きました。もしかして、スズメが見つけて巣作りをしてくれないかなと言うねらいからでした。しかし、スズメの方が私よりうわてであり、せっかく作ったスズメの団地作戦は失敗でした。私の好みの場所で容易に巣作りはしないようで、高い場所に設置した巣箱の様にはいきません。しばらく放置して置いて、忘れた頃に巣作りをしているのかもしれません。


スズメ・・・

スズメ(雀、すずめ)は、スズメ目スズメ科スズメ属に分類される鳥類の1種。人家の近くに生息する小鳥である。

日本では北海道から沖縄まで見られる。生息地は、都市、農村、里などの人の居住域付近であり、一年中見られる留鳥または漂鳥である。人間が住み始めた集落にはスズメも居着き、逆に人間が離れ集落が無人になるとスズメも見られなくなるという傾向がある。

形態は全長で約14〜15cmで、体重は18〜27g。シジュウカラぐらいの大きさ。日本では鳥の大きさ等を比較する場合の基準となる「ものさし鳥」と呼ばれる基本種となる。雌雄同色で、成鳥は頭部が赤茶色、背中は褐色で縦に黒斑があり、翼に2本の細い白帯がある。くちばしは短くて太い円錐形で、小さな餌をついばむために都合がよい構造となっている。

地上では両足で飛び跳ねて(ホッピング)素早く移動する。飛翔は直線的であるが、急に飛ぶ方向を変えたりすることもできる。鳴き声は一般的に「ちゅんちゅん」と表される。「チュン」という声を基調に、変化のある鳴き声を続けて発したりするが、ときに「ジュクジュクジュク」と胸を反らせながら尾を上げて激しく鳴くのは、縄張りを守る威嚇行動と考えられる。

食性は雑食性で、イネ科を中心とした植物の種子や虫を食べる。また、都市部に生息するスズメはサクラの花の蜜、パン屑・菓子屑や生ゴミまで、何でも食料にする。このような雑食性が、都市部での繁殖を可能にした理由のひとつと考えられている。繁殖期には子育てのために虫を好んで捕獲する。夏から秋にかけては稲に対する食害も起こすが、稲の害虫も食べることでも知られる。
                                                         ※ウイキペディアより


                                                      (2014.03.12 作成)

                     ページの最初に戻る →