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        アシナガバチの巣・始末記


     

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下から見上げた巣の様子で大きさがほぼ実物大になります。
アシナガバチの巣・始末記・・・

今年の異常高温は、人間社会だけではなくムシの世界にも影響がありました。お盆になりますので寺の墓掃除に出かけた時のことです。通路になって居る場所に、フェンスからはみ出て通られなくなっている木を刻んでいたらプーンと来ました。

アレッ、ハチだあと思い木の葉をひっくかえしてびっくり仰天。なんと、大きさが6センチほどある巣の周りにアシナガバチがウヨウヨといました。とてもぢゃありませんが墓掃除どころではありません。慌てて家まで戻り強力ハチ退治スプレーを吹きかけ事なきを得ました。知らないでいたら、通るたびに蜂の巣を刺激していたのでバチリとやられていたはずでぞっとしました。

家の周囲にあったことですが、2メートルほどの頭上の枝に10センチほどの大きさの巣があり、働き蜂がウヨウヨと動いています。知らないでいると言うことは怖いもので、気がついたら木の下を歩けません。今まで良く無事にいたのもだとぎょっとしました。

以上のことから、家の通路に巣くっていたアシナガバチの巣を退治することになり、気温が下がった夜中にハチの巣退治の一コマです。それにしても、知らないと言うことは平和なもので、ここに大きなハチの巣があり飛び回っていると知ったら通ることなど出来なくなります。菩提寺の通路のアシナガバチ、家の軒下のアシナガバチ、ハチ騒動でした。刺されることが無かったことが何よりの幸せでした。

トップのロゴ画面、下から見上げた巣の様子で大きさがほぼ実物大になります。

                                                        2015.08.12 作成


木の枝にぶら下がっているアシナガバチの巣

夜中にハチの巣退治をしましたが、作業の詳細は以下の通りになります。殺す前に生きている様子を撮影したい懲りない私は、真夏ですが全身着こんだ完全防備でカメラを持ちます。レンズは望遠マクロレンズを使用し、接近した距離は1m程になります。左手に強力LEDライトを持ち、右手にストロボをつけたカメラを持ちます。カメラの総重量は2kg近くになり大変です。万が一の場合はすぐ退却しますので手持ち撮影になりました。

撮影後の画面を拡大すると、巣穴から顔を出している丸々と太ったハチの子が見えます。働きハチの口から高濃度の液体を飲ませて養っていると言います。考えてみると、ハチは刺されると大変なことになりますが、それ以外では毛虫を初めとする作物等の害虫をエサにしていますので大切にしたい昆虫のはずです。しかし、刺されると命に関わることもありますので至近距離にある巣は撤去しなくてはなりません。

一般に昆虫類は、市販の殺虫剤にもの凄く弱く微量が身体に触れただけで即死するようです。虫にとっては気の毒ですが、人間の住むエリアに巣を作ったのが運の尽きと言うことにして退治しています。それにしても殺虫剤にも色々あり、一番強力なのはスズメバチ用の物ですと8m以上液を飛ばせます。もちろん出しっ放しにすると35秒程で無くなりますが・・。

別の観点からのアシナガバチの画像がありますので、よろしかったらこちらからどうぞ。アシナガバチの羽化

生きているハチの様子と大きな巣。 スプレーを吹きかけて退治する前のハチの巣の様子です。

巣の差し渡しはほぼ9センチほどありますので、大きなハチの身長は3センチほどあります。

知らないでいつも通っていた2m程上の木の枝に、こんなにも巨大な巣と働き蜂がいたなんて、見てしまったのが幸いでした。
スプレーを吹きかけたあとの様子 1 強力スプレーを吹きかけたあとの様子。

吹き替えている私も必死です。飛んでくるハチが無いように見ながら吹きかけます。

吹きかけた瞬間、ぼたぼたとハチが落ちますし巣穴からハチの子さえも落ちてきます。

巣の真下にいるハチ、落ちられないで引っかかっていました。
スプレーを吹きかけたあとの様子 2 かすかに動いていますが、間もなくほぼ全体が死んでしまいます。

意外であった事は、巣穴に幕が掛かっている場合、膜をはがしますとまたぴくんぴくんと動いています。

膜をはがすと、間もなく羽化しそうな幼虫や、太ったハチの子が動いていました。

翌朝でしたが、巣の真下から死んだハチを拾い集めました。何と28匹ほどのハチを集めることが出来、これには驚いています。

ハチの巣の様子から・・・

すっかり乾いたハチの巣を枝から切り出し、大きさ等を測定しました。物好きなと笑われそうですが、私にとっては願ってもない測定資料です。

長径・・9.1センチ
短径・・7.6センチ
高さ・・・・・・6センチ

木にぶら下がっている部分・・二ヵ所

巣穴(およそ)・・140個ぐらい。

働きバチの数・・27匹

ハチの巣の様子から 1

真下からの様子です。この画像をプリントし、巣穴の数を数えてみました。

何とおよそ140〜150個ほどと思われます。

画像の巣穴を見ると、白い小さなつぶつぶがあります。女王蜂は次世代の子ども達の卵を産み付けていました。

ハチの巣の様子から 2 巣穴を接写し、卵を分かるようにしました。白いぽつんとした卵です。
ハチの巣の様子から 3 木の枝にぶら下がる普通の部分です。

この横幅(長径)が9.1センチありました。
ハチの巣の様子から 4 正常の支えの隣にもう一ヵ所造られた支え部分です。

普通は一ヵ所の支えで間に合っているのでしょうが、これくらい大きくなると不安定になるのでしょうか。

アシナガバチの巣の大きな物は、今回が初めてのことになります。
ハチの巣の様子から 5 はさみで巣をスライスしてみました。きれいな六角形の巣穴が並んでいます。

先端部分の厚さにして1センチ程あります。
ハチの巣の様子から 6 先端部を切り取った残り部分の巣穴です。

この画像をプリントし数えるとおよそ140個ほどになります。

見えない部分等を入れればもう少し増えそうです。
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