おわりに・・・
画像は三匹のミノムシが一つの巣に留まり、巣穴の入り口から半身以上姿を見せている場面です。下記のテキスト文を見ると、私に飼われているミノムシのメスはフェロモンを出してもオスの蛾が来る機会はありません。ちょっと罪なことをしている私になります。、・・レッドリストで絶滅危惧種に選定されるようになってきている・・とは知りませんでした。
しばらくぶりに三匹のミノムシを相手にカメラを振り回していた私です。7月14日の今、かろうじて一匹が生き延びています。テキスト文を書きながら、巣から出して色紙か何かで巣作りをさせてみたいなあと言う気持ちが出ています。それまで生き延びていればの話しですが・・。
それにしても捕まえた最初の日、翌朝見たら居なくなっておりがっかりでした。でも、別な場所で元気な姿を発見しやれやれと言った気持ちになりました。グロテスクな容姿から、ちょっと見には手を出せませんがカメラを持って追いかけるには格好のムシです。
・・・成虫が「ガ」の形になるのは雄に限られる。雄は口が退化しており、花の蜜などを吸うことはできない。雄の体長は30?40mm。雌は無翅、無脚であり、形は小さい頭に、小さな胸と体の大半以上を腹部が占める形になる(また、雄同様口が退化する)。したがって「ガ」にはならず、蓑内部の蛹の殻の中に留まる(性的二形)。
雄は雌のフェロモンに引かれて夕方頃飛行し、蓑内の雌と交尾する。この時、雄は小さな腹部を限界近くまで伸ばし蛹の殻と雌の体の間に入れ、蛹の殻の最も奥に位置する雌の交尾孔を雄の交尾器で挟んで挿入器を挿入して交尾する。交尾後、雄は死ぬ。その後、雌は自分が潜んでいた蓑の中の蛹の殻の中に1,000個以上の卵を産卵し、卵塊の表面を腹部の先に生えていた淡褐色の微細な毛で栓をするように覆う。雌は普通は卵が孵化するまで蛹の殻の中に留まっていて、孵化する頃にミノの下の穴から出て地上に落下して死ぬ。
20日前後で孵化した幼虫は蓑の下の穴から外に出て、そこから糸を垂らし、多くは風に乗って分散する。葉や小枝などに到着した1齢幼虫はただちに小さい蓑を造り、それから摂食する。6月から10月にかけて7回脱皮を繰り返し、成長するにつれて蓑を拡大・改変して小枝や葉片をつけて大きくし、終令幼虫(8令)に達する。主な食樹は、サクラ類、カキノキ、イチジク、マサキなど。
秋に蓑の前端を細く頸って、小枝などに環状になるように絹糸をはいてこれに結わえ付けて越冬に入る。枯れ枝の間で蓑が目立つ。越冬後は普通は餌を食べずにそのまま4月から6月にかけて蛹化する。そして6月から8月にかけて羽化する。
近年は後述する外来種のヤドリバエによる寄生により生息個体が激減しており、各自治体のレッドリストで絶滅危惧種に選定されるようになってきている。・・・
※ウイキペディアの続きより |