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          2020キアゲハ初見


マクロの目 江刺ふるさと探訪記  

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キアゲハの頭部真上から見た様子。
2020キアゲハ初見・・・

暖かくなり裏の空き地の草が伸びてきました。気になっていたので、5月1日今年初めての草刈り作業をしました。まだそれ程伸びてはいませんが、このまま放置して置くとあって言う間に手がつけられなくなります。草刈り作業をしながらひょいと見た先に、きれいなチョウが止まっていました。あれれ早いなあと思いながら側に接近しても逃げません。

チョウの場合はいつものくせで、手を出して捕まえるてしまいます。あれれきれいなキアゲハだなあ、逃げないのは今羽化したばかりのようなのです。窒壊さないようにそっとつまみ、草刈り作業は中止して家まで走りました。早速ですが小型の水槽に入れてそっとしておきました。

キアゲハの食草はセリ科の植物です。丁度捕まえた場所が例年セリが生える場所になりますので、昨年サナギで越冬し春の暖かさで羽化してものと思えます。私にとってもキアゲハは、今年初めて見て捕らえましたので画像化して見ました。

トップの画像は、庭先においてあるビオラの花の上に置いても逃げない様子なので、マクロ撮影で記録して見ました。

                                                       2020.05.09 作成

学生時代にチョウの採集に夢中になった事もあり、飛んでいるチョウや花の上に来るチョウの姿にいまだに惹かれている私です。飛来する姿にも色々あり見ていると時間を忘れるほどです。チョウの採集に夢中になり、捕虫網を持ってあちこち走り回ったのも楽しい想い出になります。

チョウの生態系を調べるようになると、食べている食草の関係が気になります。野山を歩き、ヒメギフチョウの食草のウスバサイシン、ゴマダラチョウやオオムラサキの食樹であるエノキ等々移植し、家の周りには大きくなったエノキが何本もあります。


キアゲハ・・・

キアゲハ(黄揚羽・黄鳳蝶)は、チョウ目・アゲハチョウ科に分類されるチョウの一種。ユーラシア大陸と北米大陸に広く分布し、日本でもナミアゲハとともに全国でよく見られるアゲハチョウである。

成虫の前翅長は4〜6センチほど。ナミアゲハとよく似ているが、キアゲハは前翅のつけ根が黒ずんだ色彩で塗りつぶされたようになっていてナミアゲハのような縞模様にはならない。また、翅の中ほどは黒い線が細く、和名どおり黄色みが強いので区別できる。

成虫は4月から10月頃まで、年に2回〜4回ほど発生する。後述のように、海岸植物から高山植物までを含むセリ科植物を食草とするため生息地も幅広く、海岸から市街地、農村、山地、さらには高山帯までと、いろいろな場所で見られる。

幼虫の食草はセリ、ハマウド、シシウドなどのセリ科植物である。葉だけではなく花序や若い果実をも好んで食べて育つ。ニンジン、ミツバ、アシタバ、パセリなどの野菜も食草となるので、これらが栽培される畑でも幼虫が見られる。都会でも家庭菜園でパセリなどを栽培するとたちまち成虫が産卵していき、幼虫を見ることができる。

幼虫は三齢まではナミアゲハと同様に鳥の糞に似せた保護色をしているが、四齢幼虫では白地に黄色と黒の斑点模様の警戒色となる。五齢幼虫ではさらに黄緑と黒のしま模様に変化し、黒いしまの部分には橙色の斑点が乗る。

冬は蛹で越冬する。冬型の蛹は−196℃の低温にも耐えられる。
                                                         ※ウイキペディアより

手で捕まえる 1 手で捕まえる・・・

羽化直後らしく、見つけた時すぐ捕まえることが出来ました。窒壊さないようにそっとつまんで家まで直行です。

早速マクロ好みの私は身体の様子を撮影しました。くるくると巻かれた口吻は撮影出来ましたが、網目状の目の様子はうまくはいきません。

下の画像は頭部と顔の様子の拡大撮影です。
手で捕まえる 2 手で捕まえる 3
手で捕まえる 4 暴れないように四枚の羽をそっとつかみ、庭先にあったビオラの花の上に置きます。足を忙しくごかしています。
手で捕まえる 5 キアゲハと似たようなアゲハチョウに、「ナミアゲハ」があります。ナミアゲハは色彩が淡泊で黄色みがありません。何よりの違いは、窒フ後ろの先端部にキアゲハは赤い斑点状の模様がありますが、ナミアゲハには赤い斑点がありません。

花の上に置く 1 花の上に置く・・・

いつまでも窒つかんではいられませんので、庭先においてあるビオラの花の上に置いてみました。花が咲いているので、蜜を吸う行動に移ると思ったからです。

やがて、予想通り長い口吻を伸ばし吸蜜行動に移りました。実際に吸うことが出来たかは定かではありません。

その後じっと動かないでいたようです。羽化直後でもあり自由には動けないようでした。
花の上に置く 2 花の上に置く 3

じっと休んでいるキアゲハ、まだ飛べないようです。
おわりに・・・

翌日の朝ですが、日が高くなったので気温が上がりました。どうなったかなあとそっと近づいてみたら、花の上に居ましたが、私の接近する気配を察したのかパット飛び上がり飛んでいきました。

チョウ好きの私にとって、大型のチョウは魅力があります。特にも学生時代に捕獲したオオムラサキが大好きです。なんとか家の周辺で飼育出来ないものかと、オオムラサキの食草になるエノキを見つけて、冬になると木の根元で葉っぱめくりをしたことがありました。今となると懐かしい想い出になります。結論として、オオムラサキは簡単には捕まりませんでした。同種であるゴマダラチョウは結構見つけましたが・・・。

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