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           アリの捕食活動


マクロの目 江刺ふるさと探訪記  

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アリの身体に比較してエサとなるクモはかなり大きいのです。
アリの捕食活動・・・

天気の良いある日の事、庭のアスファルトを眺めていたら一匹のクモが動いて居るのが目に入りました。それにしても変な動きをするものだなあと思い、改めて視線を定めて気がつきました。これはクモ自身の動きでは無く、一匹のアリが曳いている動きでした。もちろんですが、アリと比較して死んだクモの方が大きいのです。エサとして見つけたクモを巣まで移動させて居る姿でした。

いつもの癖で急いで家に入り、マクロカメラの出番です。アリの移動も必死ですが、私の方もせっかくですから巣穴まで見届けてやる覚悟で付き合いました。クモが曳かれる速さは1分間でおよそ1m程になり、何と庭のアスファルトを横切って10m程の移動でした。

途中でクモを曳くアリが2匹3匹と増え、思い思いの方向で曳きますので動きがおかしなものになりました。結局最後はアスファルトから外れ草むらに入りましたが、動きがばらばらとなり巣穴までは行けそうにありません。ここで撮影は断念しました。

トップの画像は見つけた時の様子であり、アリの身体に比較してエサとなるクモはかなり大きいのです。どこまで曳かれるのか興味が出てきました。
                                                      2021.05.31 作成

ここではアリの捕食活動と題して、エサとなるクモの死がいを運んでいる様子をメモしてみました。最初見つけた時は、一匹のアリが大きなクモの死がいの足にかじりつき曳いている場面を見つけたことから始まりました。クモは死んでいるから良いのですが、立場が変わればエサとしてクモに食われてしまいます。生きるものと食われるものの対比です。

10mの距離を移動するにつれて、偶然でしょうが二匹三匹のアリに見つかり三方向から曳かれてしまいます。見ていてそれは無いよなあと最初のアリに同情してしまいます。最後はアスファルト道路から外れ草むらに落ちてしまいました。草むらの中に居たアリたちに囲まれ曳かれますが、思う様には移動出来なくなりました。
一匹で曳く 1 一匹のアリに曳かれる・・・

でこぼこ道のアスファルトの上で、必死になって一匹のアリがクモの大きな死がいを曳いていました。どこに巣があるのか不明ですが、10m程追いかけて見た記録です。

アリの動きが素早く、思う様にピントが合わせられませんでした。撮影した画像の中から比較的ピントの良いのを選んでみました。
一匹で曳く 2 一匹で曳く 3
一匹で曳く 4 拡大画像にすると、ピンボケ気味ながらもアリの大きな目が見えてきました。頭にある長ーい触角も特徴的です。
一匹で曳く 5 一匹で曳く 6
一匹で曳く 7 触角を両側に水平に拡げ、何かを測っているように見えてきます。
一匹で曳く 8 生きているクモそっくりのポーズです。アリの頭ががっちりとクモ足の根元にくい込んでいます。死んでいるクモとは言え小さな目(単眼)が見えています。

二匹で曳く 1

二匹のアリに曳かれる・・・

ここからは二匹のアリに曳かれます。途中でクモを見つけたアリです。二匹の間には意思疎通等が無いと思われます。

偶然通りかかった後からのアリです。自分の巣穴の方へと曳いていくのでしょう。こうなると強いアリが勝ちます。協力して曳くのでは無く、それぞれが自分の方へと曳きますので大変です。

二匹で曳く 2 二匹で曳く 3
二匹で曳く 4 二匹で曳く 5
二匹で曳く 6 うまい具合に同じ方向に曳いたり、水平方向へと引き合ったり大変です。

それにしても曳きあう方向が定まりません。アリも大きいし、曳かれるエサのクモも大きすぎますのでどうなることやらです。
二匹で曳く 7 二匹で曳く 8
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