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         空蝉・せみの抜け殻 2


マクロの目 江刺ふるさと探訪記  

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裏庭のタラの芽の木にしがみついているアブラゼミの抜け殻。
空蝉・せみの抜け殻 2・・・

今年は例年になく暑い夏がやってきて、暑さにひかれる様に毎日セミの鳴き声がかん高かった気がしています。お盆に入る頃毎日の大雨と低温に見舞われ、あれほど大合唱していたアブラゼミの鳴き声もぴたりと止まりました。気温と日照の関係でセミの鳴き声が左右されますので、自然の営みは不思議と思えます。

この記事を書いているのが8月20日頃ですが、ぴたりとセミの鳴き声が聞こえなくなりました。やはり気温の上昇限度とセミの活動に関係がありそうです。ここでは「空蝉・せみの抜け殻 2」として、以前作成したの同じファイルを参考にし、実質はパート3として抜け殻の様子を中心に紹介してみます。何せあちこちの木々にセミの抜け殻が多く見られ、木の下を探せばかなりの数の抜け殻を集めることが出来るからです。

トップの画像は、裏庭のタラの芽の木にしがみついているアブラゼミの抜け殻です。

ここでは、家の周辺のあちこちから集めたセミの抜け殻を分類し、私なりの見方で並べてみました。


2015.03.06作成記事より・・・

昨年の夏、採集して玄関口に置いていたセミの抜け殻を見ていたら、私が愛読している佐伯泰英氏の著作「居眠り磐音江戸双紙」の内容に、次の様な記述があります。

・・・45巻空蝉ノ念の文章に、・・・老い紅葉にしがみついている空蝉の姿を、主人公に対決する老武芸者の生き様に思えます。・・・かさかさに乾いて干からびていた。だが、形をしっかりと保ち、空蝉の脚は老樹の木肌をしっかりと掴んで留まっていた。蝉の一生はわずか数日だった。脱皮した蝉はとっくにこの世から消えていたが、抜け殻は執念を見せて、「生の名残り」を保っていた・・・。

何故セミだけが抜け殻として別名が認知されているのか、他の昆虫だってサナギからの抜け殻が沢山あります。昆虫でなくても、ヘビの脱皮の抜け殻があります。これはあくまでも抜け殻であって他の名前(空ヘビとか)がありません。

ここでは、昨年夏にマクロ撮影で接近して画像化した中から紹介します。トップの画像は、葉にしがみついている頭部の様子です。頭の様子ががっちりと鎧に囲われている感じになります。羽化する時、細かい部分もそっくりと殻から出て成虫の形が作られていきます。見ていて飽きない生命の神秘とも言えます。

                                                       2021.08.21 作成

羽化の色々な姿 1 羽化の色々な姿・・・

サンショウの木の葉に止まっていた抜け殻です。

セミの殻に土がついていると、いかにも今出てきたよと言わんばかりの姿に見えてきます。
羽化の色々な姿 2 羽化の色々な姿 3
羽化の色々な姿 4 土がつかず、(取れてしまった)きれいな姿の抜け殻になります。
羽化の色々な姿 5 ほぼ正面からの様子になります。
羽化の色々な姿 6 細い木の枝に登りきった場所で羽化したようです。セミの抜け殻を良く見ると、細い糸(クモの糸に見えますが)がついています。

最初は何だろうと思いましたが。数の多少に限らず必ず糸がついています。

下の画像左は仲良く並んで羽化したもの、右の画像は場所が無かったためか、先に羽化したからの上にまたがり羽化していました。
羽化の色々な姿 7 羽化の色々な姿 8

タラの芽の木で羽化 1 タラの芽の木で羽化・・・

タラの芽の木で羽化していました。所々には強烈な棘がありますので除けなくてはなりません。

細い木の場合、抱えるようにしてしがみつきます。

下の画像は左右反対の場所が見えていますが、ほとんど同じように見えています。
タラの芽の木で羽化 2 タラの芽の木で羽化 3
タラの芽の木で羽化 4 木の幹のよじれた場所にしがみつき羽化しています。

下の画像は、栗の木の高い場所で羽化していました。撮影するのがちょっぴり大変で、伸び上がってカメラを構えました。
栗の木の高い場所で羽化 1 栗の木の高い場所で羽化 2
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