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           晩秋のキリギリス

マクロの目 江刺ふるさと探訪記  

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前脚の関節の付け根に耳の働きをする場所があるとのことで、この場所の手入れに夢中になっていました。
晩秋のキリギリス・・・

晩秋の十月末日、庭先に置いてあるプランター菜園の芽キャベツの葉に、ほとんど定位置で留まっているキリギリスに目がいきました。何しろ三日ほど前からほとんど動かないのです。見るたびに気になり、コンデジを持ち出していつものマクロの目探しが始まりました。

つまんでみたい気持ちがあるのですが、もしかしたらぴょんと跳びはねてどこかへ行ってしまいそうです。早速、遠くから、近くからとかなりの数を撮影し気に入った姿を10コマほど選んでみました。

トップの画像は手の掃除に余念の無いキリギリスの姿です。資料によると、・・・キリギリスの耳は前脚の端に存在します。前脚を広げることで、左右の耳の位置をできるだけ離し、左右の音が到達するまでのタイムラグを生み出すことに繋がっていると考えられます・・・。前脚の関節の付け根に耳の働きをする場所があるとのことで、この場所の手入れに夢中になっていました。

                                                        2022.11.19 作成

キリギリスには種類がかなりありそうですが、ここでは通称名キリギリスの名で紹介したいと思います。最初は全体としての姿、そして次は拡大の目(マクロ)で切り取りました。キリギリスなんてしばらく気にも留めていなかったのですが、芽キャベツの葉の上でじっとしている姿を見た瞬間、イソップ物語のアリとキリギリスの寓話を思い出していました。

全体の様子 1

全体の様子・・・

最初の姿はキリギリス全体の様子です。身体と同じくらいの触角の長さがあり、飛び跳ねるための三番目の脚がすごく長く頑丈です。

頭が左側を向いています。

全体の様子 2 こちらは頭が右を向いています。尾部の産卵管がくるんと上を向いていました。

下の左右の様子は身体の上に黄色い線が走り尾部の先端までつながっていました。
全体の様子 3 全体の様子 4
全体の様子 5 面白いなと思ったのが、片方の触角が丸められかじっているのかなめているのか、面白い仕草だなあと思われました。多分ですが、汚れを取るためになめているのかも知れません。
全体の様子 6 前脚を大きく上げて体操をしている感じに見えました。キリギリスには体操なんてありませんので、何かの運動かも知れません。

マクロ画像 1 拡大の目・・・

ここからはマクロの目でも紹介です。

最初は頭の裏側(真下)の様子です。私も初めて見る裏側の様子です。つるんとしているのでは無く、でこぼこになっている頭の下の部分でした。

先端に近い部分に水ぶくれのような部分がありますが、これは何でしょうか・・?。
マクロ画像 2 マクロの目で頭部を中心に見ると、かなり表情がきついのです。複眼の中心に黒い点の様な部分があり、目の表を引き締めています。人の目もこんなであったら怖くて目を合わせられません。

下の左右の画像、何気なく見る時は気になりませんが、口の造りも複雑で複雑な造りになっています。
マクロ画像 3 マクロ画像 4
マクロ画像 5 キリギリスの耳は前脚の端に存在します。良く見ているとせっせとなめてきれいにしています。

おわりに・・・

しばらくぶりにキリギリスの撮影をし、細かい部分の観察をしました。何故かほとんど動かなかったので細かい部分の撮影が出来ました。寒くなったので、動きがのろくなっていた様です。資料を見て、耳(音を感じる部分)の働きをする部分が前肢の関節の先端部にあるとのことで、ここを良くなめてきれいにしているのだなあと気がつきました。


キリギリス・・・

キリギリスとは、バッタ目キリギリス科キリギリス属に分類される昆虫のうち、日本の本州から九州地方に分布する種群すなわち、ヒガシキリギリスとニシキリギリスの総称。あるいはそれらを同一種と見なし、亜種や型を認めない場合の標準和名である。

日本では鳴く虫の代表のひとつとしてその名がよく知られている。かつてキリギリスの和名で知られたものは東北地方から九州地方まで分布するが、2000年代以降、それらは少なくともヒガシキリギリス(青森県?岡山県)とニシキリギリス(近畿地方?九州地方)の2種に分けるべきだと考えられている。更に細かく分けられる可能性もあるが未だ結論は出ていない。
                                                        ※ウイキペディアより

マクロ画像 6
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