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         展勝地・崖壁面の氷柱


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ツララの寄り集まりとでも言える地面に接する部分に造られた氷柱の様子
展勝地・崖壁面の氷柱・・・

三月も半ばを迎え日増しに暖かさが増してきています。家の周辺の雪も道路からは消え去り、田畑や宅道の路肩に消え残った雪が見られる様になりました。近所の田んぼのぬかるみには、北帰行を間近にした白鳥の群れがエサをついばみ体力作りに余念がありません。

このページの画像は、以前の二月中旬頃に撮影した北上市展勝地付近の北上川沿いの崖に造られていた氷柱の様子です。北上市に住まいする両親の家に行く時、必ずと言うほど崖の壁面の氷柱を眺めながら走りました。時にはあまりにもきれいなので、車を止めて道路に設けられた歩道から撮影をした事もありました。

本当のところは側まで近寄り、見上げながら撮影をしたかった事もありましたが、深い雪の中と言うことと、間違って氷柱が落下してきたら逃げ場が無いこと等で、道路脇の離れた場所から撮影したものです。

トップの氷柱の画像は、ツララの寄り集まりとでも言える地面に接する部分に造られた氷柱の様子です。

                                                       2022.03.11 作成

氷柱の造られ方は、崖の上からしみ出て落ちる水が凍り、そのまま氷柱になって生長していったものだと言えます。この手の氷柱は、厳冬期に流れ落ちる滝等でも見られる事で、岩手県の山中の滝等でも見られています。

ここでは三部構成とし、最初は道路沿いの崖の様子、次に氷柱(ツララ)の出来ていく様子、そして最後はツララから巨大な氷柱に生長した基部(地面との接点)の様子にまとめてみました。

奥州市に向かう道路から 1 奥州市に向かう道路から・・・

北上市から奥州市方面に向かう道路の様子です。右側の歩道の崖下は北上川になります。

画面の左側の崖斜面には、かなりのツララの集まりから氷柱が造られています。最初にも書きましたが、道路の左側は崖の切り通しになりますし、右側の真下は北上川の流れになります。

奥州市に向かう道路から 2 今にも崖から落下しそうな氷柱の集合です。側まで行ければ迫力ある氷柱が撮影出来ますが、近寄るべからずであり望遠レンズの出番になります。

ここでは川岸側の歩道からの撮影になります。
奥州市に向かう道路から 3 奥州市に向かう道路から 4
奥州市に向かう道路から 5 最初に出来た氷柱が崩れて落下し、地面に別の氷柱が生長していました。
奥州市に向かう道路から 6 雪が溶ければ道路脇の歩道があるのですが、この部分は除雪はしていないので歩くのには困難です。それでも歩いて氷柱を撮影している方があり、それなりに足跡がついていました。

かなり以前のこの場所は、奥州市方面に流れる灌漑用水路になっていました。子どもの頃祖父から言われたことは、「ここは地獄の一丁目だから気をつけろ・・」と言うことでした。

今は完全な暗渠になっており、その心配はありません。

氷柱の生長 1 氷柱の生長・・・

崖の地中からしみ出た水が、寒気の中で氷になりツララ状態になります。日中でも溶けきらないで、ツララがどんどん成長すると細く長い氷の柱が形成されてきます。

ここまで大きくなればその内に横にも拡がり、太さと長さが増してきます。測定は出来ないのですが、およその長さにして10m程あるようです。
氷柱の生長 2 氷柱の生長 3
氷柱の生長 4 見事な氷柱(ツララの集合体)に生長していきます。根元を良く見ると、何回か溶けて崩れ落ちた部分見えます。

この位の太さになると、流れ落ちた水滴が凍りぶら下がるのでなく、巨大なつららの集合体だなあと言えます。やがて暖かくなると溶けて、重みで一気に崩れ落ちるのでしょう。
氷柱の生長 5 氷柱の生長 6

氷柱あれこれ 1 氷柱あれこれ・・・

ここでは道路脇から撮影した色んな場面を編集してみました。

この画面からは氷柱の先端部の様子がうかがえます。しかし、こんなか弱い先端部の様子では巨大な基礎部分の氷柱を支えることは出来ません。基礎から積もり積もって大きな氷柱を造っていると思います。
氷柱あれこれ 2 崖の前に生えている木々の間から見える5基の氷柱ですが、何本のツララが集まって巨大な氷柱になるのでしょうか。見ているとそんなことを思ってしまいます。

下の画像4コマをご覧になりながら、現場に出かけた雰囲気を感じ取って下さい。
氷柱あれこれ 3 氷柱あれこれ 4
氷柱あれこれ 5 氷柱あれこれ 6

おわりに・・・

さすがに巨大な氷柱(ツララ集合体)は、このページを更新した頃はほとんど溶けて根元に残骸しか残っていません。かなり強い冷え込みがあれば、小さなツララは見られるかもしれません。

このページを作成していると、決まって花巻市石鳥谷町のたろし滝が目に浮かんできます。かなり以前ですと、何回も氷柱の根元まで沢を登って見に行き撮影したものです。今はそんな元気がありませんので出かけるのは無理ですが、今年のたろし滝(氷柱)の測定でも良い記録が達成出来たと言います。
氷柱あれこれ 7
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