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       北上市藤根・ざぜん草の里


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北上市藤根・ざぜん草の里・・・

例年になく暖かい年を迎えていたら、新聞報道で北上市藤根地区のざぜん草の話題が出ていました。藤根地区のざぜん草は、今まで何回となく訪れて撮影していましたがホームページでの紹介は2007年だけでした。そんなこともあり、3月17日に訪れて撮影しました。

少し前にざぜん草祭りが行われたようですが、全体的に成長が遅れているらしくほとんどの花が小さいのです。見学に来られる方々も結構あり、地面からかなり高い木道の上から見下ろしていました。見下ろすのは良いのですが、カメラをかまえて撮影するとなるとあまりにも木道から離れすぎて大変です。仕方が無いので、人混みの無い場所で木道に腹ばいになり、カメラを地面すれすれの所まで降ろしてシャッターを切ります。

それにしても、木道の下には良い株が無いのです。それでもかなりのコマを撮影し、その中から気に入った画像を選び編集してみました。なお、ざぜん草の里のページについては、2007年3月18日付けで植物の表情で取り上げていますので、よろしかったらこちらもご参照下さい。

トップの画像は、あたかもお内裏様のように並んでいる二輪のざぜん草です。小振りなのですが可愛いのです。

                                                       2019.03.24 作成


駐車場から木道を歩き、ぐるりと圃場を歩きながら手頃のざぜん草を探し撮影しました。最初にもふれましたが、木道がかなり高い場所になるので地面までカメラを下げる意味で腹ばいになりながらの撮影です。行列状態の時ならば出来ないことですが、それ程混んでいないので端っこの方で構えてみました。

駐車場、圃場に流れ込む清流、一輪、二輪、多数株、そして、稲葉神社の池の順でレイアウトしました。
駐車場から木道へ 1 駐車場から木道へ・・・

それ程混んで這いませんが、10台ほどの車が置かれています。説明看板の前に車があり、正面に行けないことから斜め横からの撮影になりました。

ざぜん草が植え込まれている場所を圃場と表現しました。勝手に歩かれないように木道が設置され、その上から見ろしながら眺めることになります。
駐車場から木道へ 2 以前来た時は木造の展望台が無かったのですが、今回は立派な展望台が設置されていました。

現地までの道路にこの幟旗が立てられてありました。

展望台の右側から湿地内の木道を歩き、ぐるりと回りながら見られる様に設計されています。
駐車場から木道へ 3 駐車場から木道へ 4
駐車場から木道へ 5 木道から振り返り駐車場の方向を見ました。かなり広い駐車場ですが、それなりに車が置かれてあります。

たまたまですが、二世代家族の皆さんが訪れてあちこちに芽を出しているざぜん草を見て喚声を上げていました。

またこれから見学するのでしょうか、年配者の方々も見えられていました。
駐車場から木道へ 6 駐車場から木道へ 7

清流 1 ざぜん草圃場(湿地)に流れ込む清流です。この清流は西側にある稲葉神社の池から流れ込んできています。現地の案内看板によると・・・、

稲葉湿原・・・奥羽山脈に降り注いだ雨は、後藤野の地中を伏流水として下り、黒清水から湧き、ここ稲葉に湿原を作り、さらに岩手の名水20選の長清水も水を切らすことはない。

豊かな地下水は、此の稲葉湿原に、ざぜん草、エンコウ草など数々の植物群を育み、特に、ざぜん草は、自生地としては本州の東限ではないかと言われ、この大群生は西に広く分布し東北一とも言われている。

下の画像は、清流の中に芽生えているざぜん草です。

清流 2 清流 3
清流 4 清流 5

一輪のざぜん草 1 一輪のざぜん草・・・

全体として言えることは、小振りの一輪のざぜん草がぽつぽつと散在し、もっと株が多くても良いなあと思います。毎年来ていれば比較して言えるのですが、たまにしか来ない私の目には何とも言えません。

木道の近く(真下でも良いのですが)にあれば、花の中の様子等の撮影も可能ですが遠すぎます。
一輪のざぜん草 2

ザゼンソウ(座禅草)は、サトイモ科の多年草。仏像の光背に似た形の花弁の重なりが僧侶が座禅を組む姿に見えることが、名称の由来とされる。 また、花を達磨大師の座禅する姿に見立てて、達磨草とも言う。

寒帯、および温帯山岳地の湿地に生育し、開花時期は1月下旬から3月中旬。開花する際に、肉穂花序(にくすいかじょ)で発熱が起こり約25℃まで上昇する。そのため周囲の氷雪を溶かす。発熱時に悪臭を放つことから英語では Skunk Cabbage(スカンクキャベツ)の呼び名もある。(ウイキペディアより)

一輪のざぜん草 3 かなり花粉が飛び散り黄色になっています。

下の画像二枚は、形の違い等を並べてみました。
一輪のざぜん草 4 一輪のざぜん草 5

二輪のざぜん草 1 二輪のざぜん草・・・

うまい具合に並び、お内裏様を連想させる配置になっています。この画像を切り出してトップのロゴ画像にしています。

下の画像は、色々な並びにレイアウトして見ました。
二輪のざぜん草 2 二輪のざぜん草 3
二輪のざぜん草 4 二輪のざぜん草 5

多数株のざぜん草 1 多数株のざぜん草・・・

周囲に目をこらすと、二輪以上の花の並びが目に入りました。ここでは4輪・5輪の花が見つかり切り出して見ました。

心持ち色がかなり濃い感じがします。
多数株のざぜん草 2 多数株のざぜん草 3

稲葉神社 1 稲葉神社・・・

ここ北上市藤根には、以前には陸軍の飛行場があった広大な原野(後藤野)がありました。この神社の東側にある稲葉湿原には、大切に管理されてきたザゼンソウの大群落があります。

稲葉神社の入り口付近には、枯れることのない清水が流れていて湿原を潤しています。以前訪れた時は、神社の前の湿地にもざぜん草がぽつぽつと見られていました。今回注意して見て歩きましたが、ざぜん草の株が見つかりませんでした。下の湿地帯に移植したのかも知れません。
稲葉神社 2 稲葉神社 3

稲葉神社前清水
おわりに・・・

稲葉神社前にある池で、きれいな青色に見える清水がこんこんと湧き出して流れ出しています。この清水がここの下流にあるざぜん草湿地を潤しています。

数年ぶりに訪れたざぜん草の里です。今までも何回か撮影しに来ていましたが、気に入った画像が得られなく画像化していませんでした。もっと大きな株を期待して来るのですが、いつも同じような大きさです。圃場内部には立ち入りが出来ないので、長靴を履いて田んぼの境界の場所に生えているざぜん草を見つけて撮影したこともありました。

もちろんのことですが、自然の植物をここまで管理して維持するのは大変だと思います。管理されている自治会の皆さんに感謝あるのみです。
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