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                >その2>

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遣水 1・・・山から流れ出る方向。 冬の遣水・・・

遣水は山水を池に取り入れるための水路であるが、水路には玉石を敷きつめ、蛇行する流れに水切り、水越し、水分等の石組みを配し、水辺に咲く四季の草花と相まって、すばらしい景観を形作っている。

平安時代の完全な遺構としては日本唯一のものである。

(頂いた毛越寺ガイド資 料より)
遣水 2・・・池に流れ込む方向。 真冬の遣水は、沢水こそ凍ってはいませんが冬眠状態だと言えます。

山から流れてきた沢水は大泉が池に流れ込みます。遣水を跨ぐように橋が架けられ、この上から池の方を撮影した様子です。
遣水 3・・・曲水の宴が行われる水辺。 遣水のほとりの両側で、六月には曲水の宴が行われます。きれいな芝生の上で、平安絵巻の催しが行われ見ている皆さんに、時代を超越した瞬間を感じさせます。

私も何回か訪れて撮影していますが、この場所からの撮影は報道陣だけにしか許可されていません。

開山堂 1・・・手前はアヤメの圃場。 開山堂・・・

大泉が池の西側に位置するお堂です。説明によると、毛越寺開山慈覚大師をおまつりするお堂で、他に両会大日如来像、藤原三代の両像を安置。

開山堂の前は大泉が池に面し、六月にはここでアヤメ祭りが行われます。今はアヤメの株が雪の下です。
開山堂 2 開山堂の正面です。大泉が池の周辺には、建立されているお堂は開山堂と常行堂の二つだけです。その他は多くの遺構があり、土台の礎石が残されているだけです。
常行堂・・・

このお堂は、享保十七年(1732)に仙台藩主伊達吉村公の再建。本尊宝冠の阿弥陀如来、脇士四菩薩、奥殿に摩多羅神を祀る。

正月二十日にはここで二十日夜祭が行われ、蘇民袋争奪戦や古式豊かな「延年の舞」が舞われます。残念ですが撮影禁止です。

常行堂 1
常行堂 2 常行堂 3
鐘楼堂

鐘楼堂・・・

昭和50年に建立された常行堂前の鐘楼です。希望する方は鐘を突くことができます。たまたまでしたが、親子連れの方が撞いていました。

龍頭鷁首の和船

龍頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)の船(二隻で一対)、冬の間は池が凍りますのでこの場所に保管されます。前の船の頭が鷁首(げきしゅ)で、後ろの船の頭が龍頭(りゅうとう)になります。

今まではっきりとした意味が分からないでいましたが、いずれも想像上の動物である龍と鷁を模したものと言われています。


凍結した大泉が池、氷の中に付け出た出島石組と池中多々石の対比です。

冬期間は凍結しますが、春の藤原まつりや曲水の宴では平安絵巻の催しが行われます。ビックなニュースが新聞紙上で紹介されていました。龍頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)の船とは、想像上の動物である龍との頭部を船首に付けた船であり、世界遺産指定を記念し新しい船(二隻で一対)が建造されました。

龍頭鷁首の船首部分は、花巻市大迫の彫刻家がデザインし強化プラスチック製の2m程の大きさ。新型和船の制作は、大船渡市の船大工兄弟によって9m程の和船が二隻建造され、船首部分に龍頭と鷁首が装備されています。大船渡の造船所も昨年の大津波で被災し、作業中の木材等も流されたと言います。

4月29日のことですが、和船「龍頭鷁首」の進水式が大泉が池で行われ皆さんに披露されました。大泉が池で繰り広げられる平安絵巻の新しいシンボルとして、間もなく始まる藤原まつりや曲水の宴で披露されます。そのうちに出かけて新しい船を撮影したいなと思います。


鷁(げき)・・・

想像上の水鳥の名で、水難避けにその形を船首の飾りにする。(※日本語大辞典より)

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