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岩手の鍾乳洞 ほっづぎある記  

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5:00過ぎ マツリバ現場に向かう・・・

夜も明けかかり幾分明るくなったので、マツリバ現場に向かいました。まだ人出はほとんど無いものの、ロープぎりぎりの場所には三脚がすでにおかれてあります。ふもとの広場では、屋台関係の人達が仕込みと準備に忙しく動いて居るだけでした。

どこに陣取るかなあと思案していたら、写真係の腕章を着けた男性が側に来ました。思い切って「当日の配置はどうなりますか・・?」とお聞きしてみたら、「何を狙うかによって場所が決まります、これがポイントですよ・・」とのことでした。「初めて見るので・・」と話したら、「この辺が良いでしょう・・」と個人所有の桟敷席脇で何とか見下ろす事が出来る場所を教えて頂きました。

この場所でこれから二時間近く待つことになります。いつものことですが、気に入った場所を確保するためには二時間近くの待ちは当然なのですが、この場所は座ることも休む場所もないので足踏みしながら待つことになります。


5:30過ぎ 袰(ほろ)先陣参拝・・・

袰(ほろ)先陣の一行がマツリバの周囲を回り参拝が始まりました。行列を作り三回、時計回りに廻りますが平坦地ではないので大変そうです。袰先陣の行列は昔の大名行列スタイルです。年配の男性がかつぐ箱や装束がぴたりとマッチし、所作を見ていると当時の動き等が偲ばれます。殿様役は小学生低学年男子ですが、早朝から大変です。鞍から落ちない様に布紐でがっちりと固定されていました。

まだ薄暗い状態でしたが、ストロボを使用せずにカメラの感度をかなり高くして撮影しました。拡大画面にすると画像がぶれたり荒れ気味になります。また、画像処理の段階でもシャドー部分の補正をしてあります。

東の空が明るくなり、入り口のご神木の大きな注連縄が見えてきました。 袰(ほろ)先陣の一行がマツリバの周囲を回り早朝の参拝が始まりました。行列を作り三回時計回りに廻ります。平坦地ではないので大変そうです。
袰先陣早朝参拝 1・・・幟旗が先頭です。 袰(ほろ)先陣の行列を正面から見ると、昔の大名行列スタイルになります。年配の男性がかつぐ箱や装束、その後ろに続く長い毛槍二本、今で画像等では見たことがありましたが、目の前で見るのは今回が初めてです。

静かに馬場を回り参拝する動きと所作が、昔もこうだったのだろうと、遠く藩政時代に想いが飛びました。
袰先陣早朝参拝 2・・・タイムスリップです。 袰先陣早朝参拝 3・・・四人が向かい合い、背負っていた箱を大きく振り上げます。
袰先陣早朝参拝 4 袰先陣早朝参拝 5・・・弓を持った方に後ろからは鉄砲を持つ子ども達が続きます。
袰先陣早朝参拝 6・・・ゆったりとした所作が何とも言えませんし、羽織の太い紐に驚きました。 タイムスリップしそうな年輩の男性です。両手を広げて水平に保ちながら、長時間歩くのは大変だと思われます。風貌と言い、装束も当時と同じものでしょうから、凄く実感がありました。

ここからは、豪華絢爛の武者人形を飾った山車が続きます。
袰先陣早朝参拝 7
山車は人力で動かしますが、舗装路ならともかく、ここは牧草地の登り斜面ですから曳く人、押す人が大変です。

殿様役は小学生低学年ですが、早朝から大変です。鞍から落ちない様に布紐でがっちりと固定されていました。

参拝の終わった袰先陣の皆さんは、マツリバ入り口にある待機所まで降りていきました。

5:50頃になりますが、私設の桟敷席に待っている方が見えていました。
袰先陣早朝参拝 8・・・殿様役の小学校低学年の男の子、蔵に紐でしっかりと結ばれています。 袰先陣早朝参拝 9


6:15頃・・・、東の空が明らみ入り口にある杉の古木との配置が何とも言われない雰囲気になってきました。この頃から、人出が多くなり個人所有の桟敷席が埋まっていきます。

ここで簡単に仮宮周辺を紹介しておきます。

折壁地区にあるマツリバは普段は空き地で、祭りの前に整地されます。中央には仮宮が設けられ、周囲には一周約50mの簀垣(すがき)を巡らした馬場と、それを取り囲むように観客のための桟敷が作られます。

神輿がお渡りする仮宮は、松の丸太12本で組まれた櫓で、カヤと杉の葉で葺いた屋根が付いています。本宮と新宮が並んで建てられますが、高さは姉宮にあたる本宮が7m70cm、妹宮にあたる新宮が7m10cmと、本宮の方が少し高くなっています。

神輿はこの高い櫓の上に、陸尺の手によって綱で引き上げられて安着という形になります。この時、綱は神輿の台木二本にひっかけただけの状態なので、バランスを崩すと神輿は落ちてしまいます。

実際のところ、神輿が落下することは珍しくないのです。でも、不思議なことに怪我人が出たことはありません。

(※ダイドードリンコ 日本の祭りより)。

仮宮の祭壇部分、櫓の根元部分は簀垣で囲まれてあります。 仮宮の祭壇部分・・・

左端の方からの撮影ですから、正面の様子ははっきりとしません。櫓の根元は簀垣(竹、葦などで編んだむしろ)で囲まれていますが、神輿が到着する前にすべて取られていました。

櫓越しに幟旗が見えていますが、かずにして10本ぐらいありました。旗には、ダイドードリンコ 日本の祭りと書かれてありますが、何故か後半からは数が減ったようです。

このページの記事を書くにあたり、ネット資料で検索したら祭りの詳細が記載されており参考になりました。


まつり場での案内放送から・・・

6:27頃・・・まだ、しばらく時間がございますので、室根神社とこの祭りについてご説明いたします。

当地が歴史の中に登場するのは、今から1292年前、養老二年、熊野神の分霊を室根山へ勧請されてからです。その時代には奈良朝廷が全国統治を目指して、関東や日高見の国と呼ばれた陸奥の国の平定にあらゆる手段を施しており、当地方では宮城県多賀城に鎮守府がおかれて討伐の任にあたっておりました。

しかしながら、蝦夷と呼ばれた当地方の現住民族はその勢力はなはだ強大で、強力にそれを拒み、容易には日高見の国征伐が進まなかったことから神の加護に頼ろうと、時の将軍大野東人が当時天下第一をされていた紀州の本宮村の熊野神をこの地に迎えることを元正天皇に願い出ました。

※長文になりますので、続きをご覧になりたい方はこちらから・・・


6:37頃・・・忌夜祭からこの仮宮までの遷宮までのマツリバ行事について

国の重要無形文化財に指定されております神輿の先着争いが行われるまで今しばらく時間がございます。ご来場の皆様に、昨晩の忌夜祭(いみやさい)からこの仮宮までの遷宮までのマツリバ行事の一端をご紹介して参ります。

昨晩夜も更けて参りますと、神役、陸尺達がお山に登り神輿の出発を待ちます。気仙沼市唐桑よりお潮役がお祓いの潮水を持って神社へ到着。神役の一人おかち役が里の祭り準備が整ったことを告げます。

そして旧暦九月十八日から十九日にかけての真夜中、いよいよ本祭りが始まります。お鍵持ちから神官へ鍵渡しがあり、午前一時頃たきみやの禊ぎ場において御霊移しに係わる神職神役が手の切れるような冷たい水を頭からかぶり、六根清浄を唱えながら身を清めます。そして、最も重要とされる御霊移しの儀式典礼祭が人々を退けて、全ての灯りを消し暗闇の中で宮司の手によって行われます。

※長文になりますので、続きをご覧になりたい方はこちらから・・・



6;45 舞姫入場待機・・・

小学校低学年の女の子、朝が早いのですがゆっくり坂道を登ってきました。当日参加した舞姫は6名で、私の前をゆっくりと歩きマツリバ簀垣左側で待機しています。

可愛いらしい舞姫の姿を求めて、かなりの方が撮影していました。

いよいよ、7時過ぎから神輿の先着争いが始まります。しばしの待機時間がありました。
舞姫入場待機 1
舞姫入場待機 2 舞姫入場待機 3
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