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                >その2

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塩で清める・・・

祝詞が終わると、宮司が祭壇から塩の盛られた皿を手に湯釜の周りに来ます。
塩で清める 1
塩で清める 2

湯釜の西側に立ち、ふたを取りはらいます。最初は西側に立ち、釜の鍔の部分に一握りの塩の山を置きます。続いて東、南、北、そして最初に置かれた場所の間に交互に置かれ、鍔の上に八カ所の塩の塊が置かれます。

この置かれる順序はこれ以後の神事にも見られ、はっきりとは分かりませんが、神事の流れの決まりなのかも知れません(※方角の順序と回数)

塩で清める 3 塩で清める 4
塩で清める 5 塩で清める 6
塩で清める 7 塩で清める 8

切り火・・・

祭壇に置かれている火打ち石と鉄の板を持ち、「エイッ、エイッ」と気合いを入れ「カチッ、カチッ」と打ち付けながら湯釜の周りを回ります。

この際も順序は西・東・南・北の順序になります。切り火とタイトルをつけましたが、正式な名称は分かりません。あくまでも私が観て感じた事です。

※切り火・・・火打ち石を打ち付けて得る清浄な火、神事
  に用いることが多い・・・講談社日本語大辞典より。
切り火 1
切り火 2 切り火 3
切り火 4 縦位置にし、湯釜と宮司の切り火の様子を拡大してみました。右手に鉄の板、左手に火打ち石(石英)を持ちぶつけ合います。暗い拝殿内や夜間であれば、切り火(火花)が見えるかも知れません。

気合いと打ち付ける音だけが聞こえ、厳粛な雰囲気をかもし出します。
切り火 5 切り火 6

大麻で祓う・・・

祭壇から大麻を持ち出し、右手に大麻を持ち左手は胸の前に掲げ釜湯の上を祓いながら周りを移動します。この時もかけ声に気合いが入ります。

結界内の禰宜・権禰宜の方々、世話役の方々も頭を下げてお祓いを受けています。
大麻で祓う 1
大麻で祓う 2 大麻で祓う 3
大麻で祓う 4 大麻で祓う 5

御幣で釜湯を撹拌・・・

祭壇の御幣を右手に持ち左手は腰に置かれます。柄の中程を握り、気合いと共に釜湯に突き入れてかき混ぜます。
御幣で釜湯を撹拌 1御幣の柄が
御幣で釜湯を撹拌 2 御幣の柄が時計周りにぐるぐると回され、湯の中央が凹んでいるのが見えてきます。沸騰はしていませんが、湯の温度は九十度を超すと思われます。

宮司の手に熱湯がかかると思われますが、表情一つ変えずこの動作が繰り返されます。
御幣で釜湯を撹拌 3 御幣で釜湯を撹拌 4
御幣で釜湯を撹拌 5

湯気がもうもうと立ち上がり、側の世話役の方から「バスタオル、バスタオル」の声が聞こえてきました。

この間、結界の中で動いているのは宮司お一人であり、世話人や禰宜・権禰宜の方もジーッと見守ります。

目の前3m程の場所で行われる神事、低い姿勢の宮司の姿をを中心に撮影したので、周囲の方の頭が切れてしまいました。画像としては失敗作品ですがご容赦下さい。

御幣で釜湯を撹拌 6 御幣で釜湯を撹拌 7
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