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熊笹で拝殿を清める・・・

祭壇から熊笹の束を両手に持ち釜の西側に進みます。そして、手にした熊笹の束を釜湯の中にどっぷりと入れます(一回目)。

拝殿を清める 1
拝殿を清める 2 拝殿を清める 3
拝殿を清める 4 釜湯の中に入れた熊笹を、一気に持ち上げます。その瞬間、熱湯が釜の中にザーッと落ちると共に大量の湯気が舞い上がります。

初めて見た私は、その迫力と熱気に圧倒されてしまいました。
拝殿を清める 5 宮司は長年同じことをやっている事とは思うものの、振り上げる瞬間に熱湯が飛び散り手に触れるはずです。

釜湯がしたたる熊笹の束を持ち上げながら、結界から出て拝殿前まで進み、正面で熊笹をかざして清めます。
拝殿を清める 6 拝殿を清める 7

熊笹を頭上まで引き上げる 1 熊笹を目の高さまで引き上げる・・・

釜の東側に立った宮司は、熊笹を釜湯の中に入れます。見ていると、熊笹を持っている根元まで湯の中に入れていました(二回目)。
熊笹を頭上まで引き上げる 2・・・目の高さまで持ち上げる。 次の瞬間、熊笹を目の高さまで持ち上げます。釜の周囲には熱湯がぼたぼたと落ちてきます。宮司は釜から少し離れてはいるものの、はね返った熱湯が足元にかかるはずです。

三度目は釜の南側に位置し、どっぷりとつけた熊笹を真上に持ち上げます。熊笹の葉についた熱湯が湯の滝の様に落下する様は迫力満点ですし、熱湯ですから怖いなと思いました。
熊笹を頭上まで引き上げる 3 熊笹を頭上まで引き上げる 4・・・湯の滝のようになり怖いくらいです。

釜湯を周囲に振り撒く 1 釜湯を頭上周囲に振りまく・・・

ここからは、釜の周りを移動しながら釜湯に入れた熊笹を思いっきり頭上後ろまで振り上げる様子の連続です。画像が多いのですが、釜の周りを移動しながら熊笹を振り上げる様子を紹介します。

熊笹が振り上げられた瞬間、湯のしずくが上空にまき散らされぼたぼたと落ちてきます。宮司はもちろんのこと、その周囲に(後ろにいる方々)たっぷりと振りかかります。

この神事が、祝詞にあった湯の花による清めの場面だと思われます。釜の周りを回りながら、何度となく(八回という)同じ動作を繰り返し、周囲の人に湯の滴がたっぷりと振りまかれます。

撮影している私にも湯の滴が落ちてきましたが、それほど熱いとは思いませんでした。振り上げた瞬間は熱湯でも、高い所まで上がり落ちてくることで温度がかなり下がると思えるからです。

慌ててカメラを覆いましたが、小さな湯滴がかなりついていました。
釜湯を周囲に振り撒く 2 釜湯を周囲に振り撒く 3
釜湯を周囲に振り撒く 4 釜湯を周囲に振り撒く 5
釜湯を周囲に振り撒く 6 釜湯を周囲に振り撒く 7
湯立て神事が終わり熊笹が祭壇に戻ります。 熊笹の束が祭壇に戻されて湯立ち神事が終了です。たまたまでしたが、世話役の方に「探湯祭」の正式な呼び方をお聞きしました。

「おゆだてと言います・・」とのことでした。宮司さんが御託宣を告げるのですかの問いに対しては、「ここではありません。それは二月にやる釜鳴りというのでやります。」

ここまでお聞きすると、二月の釜鳴り神事も観たくなりました。
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