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        岩泉町・リニューアル龍泉洞


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リニューアル龍泉洞・・・

龍泉洞がリニューアルされ、従来の白色灯や蛍光灯照明から、最新の省エネとも言えるLED使用に変更されました。この大規模な工事は2011年1月から始まり、その間は閉洞されリニューアルオープンが3月19日の予定でしたが、2011年3月11日に発生した東日本大震災によりオープン日が延期されましたが、地震の被害等は無いと言うことで4月27日にオープンしました。

大規模工事に先立ち、2009年8月から12月末日まで龍泉洞LED照明ライトアップイベントが開催されていました。私が訪れたのは、まもなくイベントが終了するという12月14日のことでした。

係の方の説明によると・・・
※LED照明は松下電工の設置であること。10秒間隔で色が変化する。鍾乳石に色光を当てており、6〜7色に変化す
  るので黙ってみていると分かります。
※白色LEDは無いので全体照明はしていない。
※地底湖の水中にLEDを入れてテストしてみたが、うまい色合いにならないのでテストしたのみで終わっている。


※龍泉洞LED照明ライトアップイベント記事より転記


龍泉洞は2011年度の町営50周年を前に、2011年1月4日から洞内の改修工事を実施。消費電力削減を図るため照明を発光ダイオード(LED)に切り替えるほか、監視カメラや案内板なども一新する。

洞内の照明をLED照明にすることで、消費電力はこれまでより大幅削減。さらに紫外線や熱もほとんど発しないため洞内の自然環境に極めて優しく、コケの発生に対する抑制効果が期待されています。自然豊かな岩泉町はエコへの取り組みを進めています。

東日本大震災の影響で3月19日のリニューアルオープンを見合わせていた鍾乳洞「龍泉洞」の営業を4月27日に再開すると発表した。設備に被害はなかったが、揺れで沈殿物が浮くなどして地底湖の透明度が落ちていた。安全が確認され透明度も回復しつつあるため再開を決めた。(※龍泉洞ブログ等から引用)


今回、2013年1月13日に行われた「第26回龍泉洞みずまつり」を撮影しながら、リニューアルされた龍泉洞を訪れました。時間にしておよそ一時間四十分ほどですが、ゆっくり撮影しながら歩いた記録から紹介いたします。


新案内板・龍泉洞のあらまし

龍泉洞のあらまし・・・

龍泉洞は、宇霊羅山の東側に開口し、洞口の標高は160mで、宇霊羅山の尾根の方向に伸びる主洞と、それに交差する多数の支洞からできています。

龍泉洞は1938年(昭和13年)12月14日に「岩泉湧窟(わっくつ)およびコウモリ」として国の天然記念物に指定され、山口県秋芳洞、高知県龍河洞とともに、日本「三大鍾乳洞」として有名です。

洞口付近から平均毎秒1.5トンも湧き出す透明な水は、1985年(昭和60年)7月22日、日本名水百選に選ばれました。また、龍泉洞は、2007年(平成19年)5月に「日本の地質百選」に選定されました。

龍泉洞内の調査は現在も進められていて、2010年現在での総延長は3,500mを越えています。


新しい洞内案内板は地図の現在地にあり、青色のバックに白抜き文字の見やすい構成になっていて、英語、中国語の説明も併記されています。洞内マップを紹介しますが、入り口からほぼ直線に伸びるコースの見所ポイントが表記されています。

入口、現在地、摩天楼、百間廊下、玉響きの滝、亀岩、ビーナス、地蔵岩、音無滝、守獅子、第一地底湖、第二地底湖、第三地底湖。ここから戻りますが、三原峠(体力のある方のみ)、帰り道が亀岩の所から一方通行になり左に進みます。長命の泉、白亜の議事堂、コウモリ穴、玉響きの滝で合流し出口に向かいます。

ここでは、入り口現在地から百間廊下を通り地底湖入り口までの様子、地底湖入り口から第一・第二・第三地底湖までの様子、第三地底湖から三原山コース(地底湖から35mの高さにある三原山峠を越える)、白亜の議事堂・コウモリ穴(以前は迂回路であり見ない方が多かった)を見ながら百間廊下に合流します。

下記のタイトルかサムネール画像をクリックしてご覧ください。

外から洞内に入る通路です。ここを過ぎると新しい案内板が見えてきます。 入り口ゲート・・・

正面入り口から入った通路です。板張りの床の脇に足下灯が設置されていました。

今まで何回もここを通り過ぎていた私ですが、すごい音がするエアカーテンがあることに気がつきませんでした。今回のリニューアル工事で新設されたのかもしれません。
入り口から地底湖入り口まで続く通路です。 百間廊下コース・・・

入り口を通り抜けた場所に、新しい案内看板表示がありました。新しい看板はすべて青色一緒に統一され、三カ国語の表示になっていました。

入り口からかなり進んだ「音無しの滝」ですが、通路部分がモルタル舗装で整備され、側には足下灯が決まった間隔で置かれています。

ここまで来る通路の何カ所かで、LED色光による全体照明もありました。
龍泉洞の魅力でもある、ドラゴンブルーの地底湖。

地底湖・・・

真冬の時期でもあり、かなり透明度が高くきれいに見えます。ただし、湿度が98%近くありカメラもレンズも水浸しの状態になり、手入れが大変でした。

三脚をセットするのですが、背丈のある手すりがあり上から見下ろす角度にはなりません。

三原山コースでは様々な鍾乳石を間近に見ることができます。 三原山コース・・・

第三地底湖から引き返さず、急な斜面の階段を上るコースになります。登り口には、「体力の無い方とお年寄りは」の注意書きがあります。

地底湖から35mの高さにあり、狭く急傾斜の階段は息が切れて大変ですが、周囲の荒らされていない鍾乳石は一見の価値があります。
必ず通ることになった白亜の議事堂コースです。 白亜の議事堂コース・・・

以前は迂回路にある場所でしたが、今回からは一方通行になり必ず通過しなければなりません。コースの出口付近にはコウモリ穴がありますが、今の時期は冬眠中ですので姿は見られません。

白亜の議事堂となっていますが、変色し黒っぽい感じでした。

気のついたリニューアルポイント・・・

今回、リニューアルポイントを探す目的で入洞しましたが、自分なりに見て新しくなったと感じたこと等々を紹介したいと思います。資料等が一切ありませんので、あくまでも自分本位の偏った見方になることをご了承ください。


強力なエアカーテンが二カ所に設置されていたこと。入り口を通過するとき強烈な音(ブロアー音)がしました。今まで気がつかなかったのですが、これは以前からあったのかも知れません。

足許灯が3m置きぐらいに整備され歩きやすくなったこと。

入り口案内板が見やすくなり三カ国語になっていたこと。

分岐点、合流点に現在位置の表示板が置かれていること。これは大変ありがたいと思った。

帰り道に分岐点が設置され、一方通行の形で白亜の議事堂前を通るようになったこと。

照明は変化に気がつかないほど明るさであったこと。場所によっては色光になっているが見た目には派手すぎない。色光による様子を撮影するには、三脚を使用し絞り込んでの長時間露出が必要になります。